東北な温泉

鳴子ホテル


鳴子ホテル

(鳴子温泉)
鳴子ホテル - 施設の外観鳴子ホテル - 玄関脇の源泉
鳴子ホテル - 館内廊下鳴子ホテル - 脱衣所
〒989-6823 宮城県大崎市鳴子温泉湯元36 TEL.0229-83-2001

入浴 1100円
入浴、宿泊
男女別(内湯大1、露天1)
シャンプー、セッケン、何でもあり


※2009年 改装、浴場の趣が少し変わったようです

 1月、鳴子温泉の中心部、温泉神社のすぐ下にある老舗旅館「鳴子ホテル」にやって参りました。と簡単に言いましたが、そこは分かりづらい小道を上った先にありましてね~。その温泉神社の脇からホテルの駐車場へ入りますと、玄関の脇に源泉が噴き出すディスプレイが設けられ、そこからモ~モ~と立ちのぼる湯煙が、訪れる人々の心を惹きつけるのです。

 と、わたくしは「ほーっ」の一声を放ち、浮き足立ちながら館内へと突撃致したんですのよ~。
 入館した玄関ロビーは”いきなり”5階になっており、そこのずーっと奥のエレベーターから、男湯は1階へ、女湯は2階へと下りて行く館内構造。その途中の宴会場や廊下の造りが”さりげない”豪華さで「は~!」とため息をつきながらの爆進へ。そしてお客さんが昼間はそんなに居ないのが、また良いのですよね~。

 浴場の前に着きましたら「今日の湯の色は‥」という案内版があり、どうも日によってお湯の色が違うらしいのです。湯守りの番頭さんに聞いてみたところ「朝に行って見なけりゃ分からない」のだと。

 それから脱衣所でそそくさと服を脱ぎ、せかされる思いで浴室へ突入してみたら、そこには、しばし立ち止まってしまうほどの驚愕の光景が広がっていて‥。

 す、凄い、デ、デカイ、その広い浴場は湯煙で向こう端が見えないほど。どうもこのお風呂は沢山の浴槽が繋がった造りで、ブクブクの泡風呂から寝湯まで、各種の浴槽をお湯が順番に流れて行く仕組みに。最初に投入された熱い45℃のお湯は、各湯船を流れて、最後の寝湯にたどり着く頃に40℃ぐらいになるみたいですのよ。

 またお湯の色は場所によって違い、熱い方は緑色をしていますが、ぬるい寝湯の方に行くに従って白くなって行きます。浸かってみればヌルヌルする肌触りがあり、もちろん硫黄の匂いが強い源泉100%掛け流しの硫黄泉なのです。あっちに行ったりこっちに来たり、どこに落ち着いたらよいのか悩んでしまう程、豊富なバリエーションの大浴場にてウロウロ‥。

 それと、浴室は完全に密封した空間ではなく、窓の上部から外気を取り入れる仕組みになっていて、その真冬の浴場は湯煙が大量に沸き上がり、ジャバジャバと豪快に流れるお湯の水音と共に、物凄い様相になっているんですよね~。‥地獄のようでいて、実は極楽みたいな。

 外の露天風呂は、これがなんと透明のお湯なんですが、不思議なことに同じ源泉なのだそうで(番頭さんから聞きました)。まあ、透明な方が鮮度が良いということなんでしょうけど。真冬の今日は、外は雪が降っていて”とてつもなく”寒く、入れば熱いし上がれば凍りつく、そんな露天風呂なのでありました。

泉質:含硫黄・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 低張性弱アルカリ性高温泉 源泉:鳴子ホテル1号・2号・3号混合泉 85.0℃ pH8.0

ナトリウムイオン 698, 塩素 660, 硫化水素 72.2, チオ硫酸 1.5, 硫酸 392, 炭酸水素 385, メタケイ酸 237, メタホウ酸 126, 遊離硫化水素 8.2(分析:平成4年)

鳴子ホテル - 内湯1鳴子ホテル - 寝湯
鳴子ホテル - 内湯2鳴子ホテル - 露天風呂
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