東北な温泉
冬の入浴

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~ 冬の入浴の注意 ~




クマの入浴
冬の体の生理
 寒いと体から熱が奪われるため、体はそれを防ごうとして毛細血管を収縮させるそうです。そうすると血のめぐりが悪くなるのです。寒くなると、肩がこったり、腰が痛んだりするのは、そういうことなのですね。その他の病気も併発しなければ良いのですが‥。

湯上り後は熱を奪われやすい
 湯上り後(お酒を飲んだ後も同じ)は抹消血管が拡張しているので、寒い所に居ると熱を奪われ易いのです。しかも、血流量が多くなっているので、なおさら熱を奪われやすいのですね。裸のままでいると、風邪をひいてしまいますよ。

お年寄りはヒートショックに気をつけて
 入浴中の死亡事故というのは冬になると多くなるそうですよ(交通事故で亡くなるより多いらしい)。脱衣所が寒いと血管収縮で血圧が上がり、それから入浴すると水圧などで一時的に血圧が更に上がるそうです。汗が出て水分不足で血液がどろどろになると、血管が詰まって事故になるのです。これらをヒートショックと呼ぶようですね。

 私の親戚もお風呂の事故で亡くなっています。特にお年寄りは、血管がもろくなっているので気をつけなくてはなりません。

ベルクマンの法則
「寒い地域の動物の方が体が大きい」という法則があるそうです。大きいほど寒さに強い=体積が大きいほど冷めにくい。何故かというと、体積が大きいほど表面積の割合が小さいので、冷めにくいのだそうです。茶碗のお湯よりも、ヤカンのお湯の方が冷めにくいのは本当だったんですね。

 でも人の場合は、太っている人は皮下脂肪があり、皮下脂肪の外側の体の表面に寒さを感じる神経があるので、体内はあったかいのに寒く感じてしまうらしいのです。太っていて「寒い、寒い」といつも言っている人、いませんか。
©東北な温泉 , Update:2024/02/03