館内に入ってみると、やはり中もそれなりの雰囲気の(ある意味)楽しい旅館なのです。勝手ながら、このような場所をトワイライトゾーン(何か不可思議が起こりそうな場所)と呼ぶことにいたしましょう。
更に失礼ながら、宿の旦那さんもトワイライトゾーンにピッタリのオーラをかもしだしている、とマネージャーが申しておりました。スミマセン、悪口を言っているのではなく、これが売りになると申している訳でございまして‥。
さて、奥の階下にある浴場へ。お風呂は四角形が2つ連なった変わった湯船で、真ん中の丸い部分の上から、お湯がチョボチョボと注がれる趣向が施してありまする。そうそう、これらが造られた時代のお風呂のデザインはユニークなものが多くて、どれをとっても面白いのです。遊び心があるというか、余裕があるというか、そんなふうに思いますね~。
お湯の方は、源泉温度が低いので循環加熱だと思われますが、微妙に掛け流してあり、お湯が清潔に保たれていました。して、無色透明で無臭のツルツルする肌触りのお湯は(加水なのか)分析表のpHほどのツルツル感がありません。で、母畑温泉の最大の売りは天下のラドン温泉。その特徴をなんとか感じようと挑むも、全然ダメなのでした。‥無茶言うな~、五感では無理。
窓の外には北須川、その向こうに見えるのが、先ほど行った「中の湯」の神泉閣なんですね~。
泉質:放射能泉 低張性アルカリ性冷鉱泉 源泉:元湯(2) 19.4℃ pH9.9
他に、源泉:元湯(1) 15.5℃ pH10.1の源泉も別にあり
p.s.
母畑温泉は三春町の温泉と共に、天然ラドン温泉として知られる珍しい温泉です。福島県南部には、天然ラドン温泉が集中しているので、この辺りには科学的に何かがあるのかも知れません。しかも、ここ石川町は人工温泉等で使われるトルマリン(電気石)の鉱物が採れることでも知られているんですぞ~。
母畑温泉は、山あいの中にある鄙びた温泉街で、川沿いに上の湯、中の湯、下の湯が点在しています。上の湯付近は小さな集落を形成していて、ここの中心部にもなっているようでした。 |
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