ログ一覧014 >

2449/

第三話 玉川温泉

・投稿者/ 赤い彗星☆にゃ~
・投稿日/ 2005/08/26(Fri) 00:33:01

おばんでがすぅ~。今日は仕事が遅番でしたので
午前に第二話まで書いて出社し、ここから続きです。
みなさま、もうしばらくの辛抱です。我慢して下さい。
第三話 玉川温泉 です。

23日早朝、国見温泉森山荘を出発しました。
皆さんもよく通る46号から341号を縦貫するルートです。
水沢、田沢湖高原、乳頭の各温泉郷への淡い思いを何とか
断ち切って一路玉川温泉に向かうのであります。
昨日はヤマメを久慈渓流で追いましたが今日は登山です。
玉川温泉に着いて一風呂しっかり浸かって山行準備です。
名にし負う玉川温泉。遠く山口・京都・和歌山・富山などの
超遠方のカーナンバーが平気で多数駐車しています。
早速内湯の源泉槽にそぞろに足を入れます。眼前の板壁には
「神経痛の湯」の札があります。昨日の渓流つりと国見での
ピンポイント爆撃された蚊の刺され後に源泉100%の
世界的にも稀なる塩酸の湯が染み入ります。ヒリヒリします。
ぬるい湯(39度ほど)なのに長くゆったり浸かる気分では
ない事を体全体が知覚するのです。ph値はさして変わらない
須川や蔵王、草津でもこんなにもリスキィーな入浴感には感じません。
続いて箱蒸しの次に飲泉です。蛇口からは既に2倍に希釈された
源泉が出ます。それを更に5倍~10倍に希釈して飲むのです。
過去に印泉に苦しんだのは七ツ森台ヶ森温泉と上品の郷双子の湯ですが、
これらとは違った味わいでコッヘル一杯飲むのに苦労しました。
そしてお風呂から出て小休止して遊歩道で大噴湯をしばし見て
地熱利用の岩盤浴帯に進みます。私もやってみましたが、あの貧相な
オンドルテント内でないとラジウム放射線地熱が体に効くよりも先に
炎天下の日差しの方があっという間に効いてしまいました。

登山の前に、しかもまだ午前10時にもなっていないのに、
すでに大量の体力を玉川温泉の威力で失ってしまったのです。
この遊歩道上部から「ふけの湯」への道を辿りはじめるのです。
日帰り入浴¥400円。ウィルコムとVフォン3Gはやはり圏外です。





■-2450/ 第四話 八幡平と温泉 / 赤い彗星☆にゃ~

八幡平はかの有名な百名山であります。
とは言え、蔵王熊野岳や北アルプス立山等と同様に
頂上直下まで文明の利器で辿り付けます。
栗駒山(宮城秋田側の呼称)と同様に登山道は
何故かヘタなコンクリート舗装がされているのです。
チンタラとピクニック気分で歩いても20分そこらで
頂上を極める事ができるのです。嗚呼、無情です。

登山ルートは玉川温泉から焼山→後生掛温泉→ふけの湯→
八幡平頂上そして藤七温泉というゴールデンルートです。
玉川温泉と後生掛温泉には自然探索路があり、そこから
知ってか知らずか縦走登山路に入り込んでしまう観光客が
少なからずいます。お節介ながら引き返すよう柔らかく
忠告しながら早歩きで峰筋谷筋をずんずん行くのです。

ふけの湯に着くと何とあのトレードマークである三角屋根が
台風か何かで圧壊され、裏のお勝手口が正面玄関に代わって
おりました。有名な金精様はご無事でなによりのようでした。
野天風呂もやはり良いのですが、気になるのは赤いとても
小さな線虫が湯船に多数流れてくる事です。そのまま
流れ去って行くのであまり害は無いと思いますが女性には
かなり抵抗感があるかもしれません。
時間というより体力の都合で内湯には入らず後生掛を目指します。
2005/08/26(Fri) 01:03:56



■-2451/ 第三話 続八幡平と温泉 / 赤い彗星☆にゃ~

後生掛温泉に到着して昼食をとります。
カツ丼¥650円、カツカレー¥700円等です。
こんな山奥で良心的な値段で味もちょっと濃い目で
湯治や登山で来る人にはうってつけな味付けなのです。

温泉に入ります。天井が高いです。沢山の土類を含んだ
土っぽい温泉です。浴場入口には泥湯があり印象的です。
馬で来て下駄で帰る後生掛温泉。山歩きでお疲れ気味の
私には徒歩で来て車(できれば助手席か後部座席)で
帰りたい後生掛温泉となっていたのであります。
でもめげずに八幡平頂上を目指して再び歩みを進めるのです。

八幡平頂上から八幡平ビジターセンターを経由して
岩手県側の藤七温泉にはすぐに辿りついてしますのです。
ここは最高です!誰かに「最高ですかー?」といわれなくても
「最高だじゃー!!」と心の底から叫びたくなるほどです。
ここも時間というよりやはり体力の都合で内湯は断念しました。
そして玉川から車をピックアップしてくれた知人たちに礼を言い
今夜の宿である銭川温泉に向かうのであります。車でね。
2005/08/26(Fri) 01:25:37



■-2452/ 第六話 銭川温泉 / 赤い彗星☆にゃ~

銭川温泉は341号とアスピーテラインがぶつかる
ちょっと手前にトロコ温泉の向かい側に案内看板があります。
そこから渓谷を下る私道を行くと川沿いにひっそりと建つのです。
ここは自炊部のみです。お客さんはやはり湯治とつりの方です。

宿泊の部屋はたたみ3枚分ほどの独房のような小部屋。
とても小さなテーブルがひとつ置いてあるのみなのです。
ただし床はオンドルらしく床暖となっておりゴザが敷かれています。
このオンドル部屋はかなり狭いですが温かく快適でした。
私はここにポリマーマットとフリースブランケット1枚、そして
純米酒「後生掛温泉」と比内地鶏ラーメン(味噌、しょうゆ)と
スモークチーズ、ハム、トマトを持ち込んで1泊の自炊をしました。
縦走登山中のテント泊に比べると自炊部の生活は楽チンなのです。

さて、温泉は小奇麗な浴場に源泉掛流しでオーバーフロー有りです。
ふだん無色透明だそうですが、昨日の豪雨の影響で湯船に満たされた
お湯は多少緑がかった色となっています。山行の疲労で不覚にも
分析書を読み忘れてしまいました。本には硫黄泉と紹介されて
いましたが、どうも単純泉っぽかったと思います。
ところで、ここの旦那さんは仙台市長町の浅沼(?)整形外科に
入院したことがあるそうで、今も年に一度通院してるそうです。
個人開業なのにとっても患者さんが多いんだそうです。

自炊部1泊¥2200円。電気ガス代¥200円。入湯税¥70円。
日帰り入浴は¥400円。ウィルコム、Vフォン3Gは圏外です。
2005/08/26(Fri) 10:07:58



■-2453/ 最終話 大湯温泉(鹿角市) / 赤い彗星☆にゃ~

長々と書き綴った連続投稿もこれで最後となります。

銭川温泉を9:00に出発し、一路鹿角大湯温泉を目指します。
以前一度来た事があり、その時はホテル鹿角が運営する日帰り施設
「ゆとりランド」に行きました。今回は共同浴場に入るつもりです。
鹿角市の大湯支庁舎内にある観光案内所で温泉街の地図を貰います。
車をとめられるとこなら荒瀬共同浴場がいいと勧められました。
川沿いにひっそり建つ共同浴場は券売機で¥120円の入浴券を
購入して番台のおばぁちゃんに手渡して入る仕組みです。
券には大湯財産区と印字してあります。飯坂温泉の共同浴場券と
同じ感じです。券を記念に持ち帰りたい旨話すと、残念な事に
券は温泉組合に提出しなければならず、持ち帰り出来ないとの事。
さて、温泉は高温のため加水掛流しです。湯船の底のタイルの
つなぎ目からプクプクとお湯が湧き出てきています。ええです。
天井も高く、窓からほど良い風が入りとても気持ちいいです。
無色透明でほんのり玉子臭のする良い湯でした。
ウィルコム、Vフォン3Gはこの旅路で初の圏内です。

この後、湯瀬渓流をしばらくほっつき歩いてから帰路に付きました。
途中、安代か西根か国道沿いの板金屋さんのネーミングにややうけ
してしまいました。その名も「ナイスボデー」なのです!

長々と連続投稿してしまい、みなさまには御迷惑をお掛けしました。
どうもすみませんでした。
2005/08/26(Fri) 10:57:46



■-2457/ re: 第三話 玉川温泉 / ぞう

大変、お疲れ様でした。

貴重なレポートありがとうございます。赤い彗星☆にゃ~さんは、旅の達人でいらっしゃいますねぇ。凄いです。投稿アーカイブスにリンクさせていただきますねぇ。
2005/08/27(Sat) 17:35:09



■-2463/ re: 第三話 玉川温泉 / ごまちゃん

赤い彗星☆にゃ~ さま 

もう、ここまでくると温泉達人というよりは、旅のトータルプランの完成度が高いと思います。
私の場合、食べる・風呂入る・飲んでダメ人間になるのコースがパーフェクトプランです。
この時点で志の違いを感じてしまいます。

何度聞いても思うのですが、湯治宿の「自炊部」や「湯治部」って部活のような気がしてしまいます。本来の意味は「部門」なんでしょうけどね。
じいさまやばあさまの正統派部活って気がするのは私だけでしょうか?
2005/08/28(Sun) 21:54:16



■-2466/ re: 第三話 玉川温泉 / 赤い彗星☆にゃ~

みなさま、おばんでーす!

そうさん、そしてみなさま、この度は本当に
勝手気ままに長々と自己満足の連続投稿をしてしまい
本当に済みませんでした。
実は中山平のしんとろの湯に6月初めに行って以来の
久々の温泉で、しかも連休だったので欲張ってしまいました。
ブーイングにめげずに今後もひょっとしたら旅情編を投稿
するかもしれません。堪忍してください。

ごまちゃん様、実は私も旅の基本は同じで
食べる、風呂入る、地酒仕入れて飲む、地元の人の話を聞く、
地元の名所(自然、文化、食事)に行く、釣りをする、
山(沢)登りをする。なのであります。「遊び命」です。
ドクターイエローもお達者で!
2005/08/28(Sun) 23:58:38