マタギの里・熊牧場(くまくま園)
/ 観光旅行 / 秋田県秋田県北秋田市阿仁打当字陣場1-39 TEL.0186-84-2626
ツキノワグマ、謎の連続死
秋田県北秋田市の阿仁(あに)熊牧場で飼育中のツキノワグマ26頭が相次いで死んでいたことが11日、市への取材でわかった。このうち7頭の死因はけんかなどによるもので、残る19頭は不明という。市は県を通じて専門機関に検査を依頼した。
牧場を管理する市の説明では、牧場ではツキノワグマ76頭を飼育。このうち26頭が3月下旬から今月8日にかけて死んでいるのを牧場の担当者が確認したという。昨年12月初旬の冬眠前には、全頭の無事を確認していた。
牧場では例年、けんかをしたり、冬眠から覚醒状態にうまく移行できなかったりして、春先に6~7頭のクマが死んでいる。市は施設を消毒し、冬眠から円滑に覚醒させる薬をクマの飲み水に入れるなどの対策を取った。他のクマは落ち着いているという。
阿仁熊牧場、来年夏に本オープン ヒグマ飼育の新施設
昨年4月にヒグマに襲われて従業員2人が死亡した秋田八幡平クマ牧場(鹿角市、廃業)のヒグマ19頭を受け入れる阿仁熊牧場(北秋田市)について、佐竹敬久知事は24日の定例会見で、来年の夏休み前をめどに本オープンさせたい意向を示した。
本県ブナの実「皆無」、7年連続不作
東北森林管理局は21日、東北5県のブナの実の結実調査結果を発表した。本県は今年、ほとんど実がならない「皆無」。「豊作」だった2005年以降、本県ではわずかに実がなる「凶作」と「皆無」が続いており、不作は7年連続、「皆無」は2年ぶり。同局は「豊作のサイクルは5〜8年と言われている。来年以降に期待したい」としている。
阿仁熊牧場で大学院生が研究
阿仁熊牧場では20年ほど前から全国のクマの専門家がクマの生態の研究を行っていて、鹿角市のクマ牧場のヒグマの受け入れをきっかけにこうした研究への協力を強化していきたいとしています。 中島さんは「これだけクマが多くいる施設はなく、研究も自由にさせてもらえるので、阿仁熊牧場の存在は重要です」と話していました。
阿仁熊牧場「クマ受け入れ検討」
秋田八幡平クマ牧場に残されたクマの受け入れ問題で県は8日、県内外のクマ牧場7カ所に打診した結果、6カ所には断られたが、北秋田市の阿仁熊牧場は「県内での事故であり、人ごとではない。飼育スペースは足りないが、受け入れを検討したい」としていることを明らかにした。
観光期が到来、北秋田市阿仁打当、クマ牧場がオープン
北秋田市阿仁打当の熊牧場が今季の営業を開始した。大型連休2日目の30日は、家族連れやカップルが訪れ、えさをねだるツキノワグマのしぐさに笑顔が広がっていた。森吉山周辺は3日の山開きに続いては、6月4日にゴンドラが運行を開始、本格的な観光シーズンを迎える。
熊牧場ではヒグマ1頭を含め約80頭が飼育されている。ツキノワグマには、園内で購入した餌を与えることができる。クマたちは来場者を見つけると後ろ足だけで器用に立ち、前足を万歳するように持ち上げて餌をねだる。中には拍手のような動作をするクマもおり、来場者からは「かわいい」の声が上がっていた。生後3カ月の子グマをなでたりできる「ふれあいコーナー」も設けている。
今秋ブナ大凶作 クマ出没に注意
ツキノワグマの餌となるブナの実が、今秋は“大凶作”となる見通しであることが、東北森林管理局の調査で分かった。クマは秋にブナの実などのドングリが少ないと人里近くに下りてきて、農産物を食い荒らしたりする傾向があり、県では注意を呼びかけている。
東北森林管理局によると、県内55か所でブナの開花状況を調べたところ、全く開花していなかったり、ごく少数の木でのみ開花がみられた場所がほとんどを占めたという。
このため、今秋のブナの結実予想を4段階のうちで最も悪い「皆無」とした。過去3年間はいずれも下から2番目の「凶作」で、「皆無」となれば2006年度以来となる。
県自然保護課によると、クマの目撃情報は通常、繁殖期で広範囲に餌を求めて動き回る夏場に多いが、大凶作の06年は11月まで2ケタの目撃が続いた。
今年は7月末時点で257件の目撃情報が寄せられ、過去5年間で最多だった昨年(269件)に迫る勢いという。