京銘菓 阿闍梨餅
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阿闍梨餅 (京都)
京都の名物に阿闍梨餅(あじゃりもち)がある、と親切なメールを頂いた。けったいな名前だが、妙に違和感が無い。関係ないのかも知れないが、女子プロレスの「アジャコング」を知っていたせいだろうか。それとも何処かで聞いていたのだろうか、昔から知っていたかのように親近感を覚えたのだった。
ちなみに、阿闍梨という言葉は、天台宗や真言宗で高僧を意味するようである。
メモ)
そこで、知ったかぶりして書いておきたいことがある。仏教はインド発祥で、そこから中国や日本に伝わった。
と、ここまでは誰もが知る事実。が、インド語源のサンスクリット語が訳されて中国語や日本語の経典になっているかと思えば、そうではない。実は、元の言葉の音写が経典になっているのである。そう、〝おまじない〟の言葉を日本語に訳してしまったら神様に通じないでしょ、ってな感じで。
なので「阿闍梨」の語源はサンスクリット語の「アーチャーリヤ」なのだと。
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和紙にも似せて作られ、また頑丈に密封された袋から、阿闍梨餅を取り出してみると、その丸いお菓子はしっとりした生地で作られ、どらやきのような香りがしてきた。切ってみると、薄皮の中にギッシリと小豆あんが詰まっているぞよ。
食べてみると、どらやき系の皮だと思っていたものが、餅のように粘りがあり、ありゃ、こりゃやっぱり、名前の通りの餅なのだな~。基本的に(長野等の)おやきに近いものであるが、反してカステラやドラヤキの風味があり「あじゃら~」と首をかしげて唸りたくなるような、不思議な餅なのであった。
見た目は少し素朴な感じではあるが、味は洗練された和菓子に近い餅だと言っておこう。日がたったらオーブンで焼くと、美味しくなると思われるね~。
メモ2)
最近はセブンイレブンが出している類似品が話題になっているらしく(2017年)、それらはジェネリックと呼ばれて受け入れられているそうな。そのひとつ、この阿闍梨餅のジェネリックが「小豆もちり」なんだと。ふ~ん。 |
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