当麻名物 中将餅
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中将餅 (奈良)
奈良に名物なしと言われて久しいこの頃、いや、あるではござらぬか「当麻名物 中将餅(ちゅうじょうもち)」。それは近鉄南大阪線・当麻寺駅そばという、たぶん奈良ではローカルな所と察せられる当麻の里の名物「よもぎ餅」。なんでもそれは「昔から伝わる掌大のあんつけ餅を、一口の大きさにし、ぼたんの花びらの形にしたもの」なんだと。
は~?と思ったその掌大という言葉。それは何の事はない、字のごとく「手のひらほどの大きさ」なのだそうで。
画像を見ると、餡を全体にくるんだ「あんころ」餅でもなく、関西近辺特有の「あんつけ餅」的な、餅に餡をひっつけた形式のもの。またこの餅は、よもぎの緑色が特に目を引くのだよね~。
ちなみに中将とは、中将姫にちなんだものだそうで、中将姫とは奈良の当麻寺に伝わる『当麻曼荼羅』を織ったとされ、のちに尼さんになったという、日本の伝説上の人物なのだと。
包みを開けてみれば、木箱(もどき)に入った、草あん餅が出て来た。おう? なんか赤福にも似た雰囲気。でもあの波の形は無い。で、あんこの下には緑色の草餅が根を生やしており、そのひっ付いて嫌がる餅をなんとか剥がして口へ運ぶと、上品な甘さのこしあんに、不気味なほどの色合いの草餅が程よくコラボしており、食べた人々を満足させる。そしてまた、ヨモギの香りの高いこと~。
あとは、まあ、特に変わったところは無いもよう。う~と、これはヨモギ好きの人にはたまらん餅なのだろうか。
そうそう、前述で掌大(手のひら大)との説明があったけど、実際は赤ちゃんの拳大(こぶし大)くらいの大きさであったのよ~。 |
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