いぶりがっこ(秋田のお土産屋で)
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いぶりがっこ (秋田)
秋田の強烈な漬物に、この「いぶりがっこ」がある。ただの「たくあん」だと思っている人もいると想像されるが、そうではないのだよ。聞いたことがある人は多いと思われるが、食べたことがある人は意外に少ないのだろう。(2004年)
「いぶりがっこ」は、大根をいろりの天井につるして燻製にした後、塩とヌカで漬けたもので、いぶりは燻製、がっこ(秋田弁)は漬物のこと。今はどうか分からないが、以前はいぶした大根だけも売られていて、それを各家庭で漬ける。それが秋田の家庭の味だったそうな。
秋田のお土産屋さんで適当に買ってきたものを食べたのだが、これがなんとも燻製部分が苦く、しかも硬くて。そう、歯が悪いと噛み切れないほど強烈なのであった。え、こんな漬物、ありなのかぁ。最後まで1本食べきれるか心配である。
秋田出身の人に聞くと「それは違う、本物はそんなものじゃない」という。本当はもっと強烈らしい。お土産屋で売っているものは、その強烈な個性をそぎ落としているのだとも言う。うーん、お土産屋さんではなくて、実際に秋田で昔から食べられているガッコを食べると、また違うのかも知れないね。あ~、本物の「いぶりがっこ」が食べてみたくなってきた。
メモ)
後日、秋田を旅していると、とある宿でおいしい「いぶりがっこ」に出会った。口に入れると燻製の香ばしいかおり。噛むとそんなに硬くはなく、奥深い旨味を感じる。んー、なんだか「いぶりがっこ」が好きになってきたみたい。‥ちなみに宿のお土産店で同じものが売っていて、それは桜食品農事組合法人のガッコであった。
・2013.07 先日、秋田に行ってみると、ホテルの朝食や観光食堂などで「いぶりがっこ」がでてきた。最近、頻繁に「いぶりがっこ」が現れるようになったことに驚いたが、またそれがどれも美味しくて。秋田のガッコ事情が変わりつつあるような。
・2017.07 最近では「いぶりがっこ」はメジャーな食品になりつつある。まず秋田に行ったら、殆どの観光食堂で「いぶりがっこ」が出てきた。そしてまた、それは美味しかった。どれを買えばおいしいのか、そのブランド的なところは、まだのようにも。
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