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支倉焼
Content
支倉焼き 支倉焼(はせくらやき)
全国名物仙台の名物 / クチコミ
(有)ふじや千舟
仙台市青葉区中央4丁目7-18

:小麦粉、砂糖、バター、ショートニング、卵、白飴、水飴、くるみ、バニラ


賞味期限:約10日

支倉焼

(仙台)

 全国的に「支倉焼(はせくらやき)」はあまり知られていない品ではあるが、仙台では有名なお菓子(お土産)なのである。が、仙台人でもいつしか忘れ去ってしまったりする、そんなお菓子でもあるような‥。それでも時折(お土産の時期になると)、テレビCMを使って思い出させてくれるんだよね~。

 この「支倉焼」の支倉は、焼き方のことをいうのではなく、伊達政宗の命でローマに渡った支倉常長に由来するもの。由来すると言っても、このメーカーが関係しているものでもないらしいが‥。


 食べる前に匂いをかいでみると、うにゃ、クッキーの香りがするね。一口かじり中を見ると、透き通ったような白あんがギッシリ。ムシャムシャ食べてみれば、白あんとクッキーが溶け合うような、しっとりとした食感で、結構甘いが上品な味わい。噛むと時々感じるクルミの歯ごたえが、アクセントになっている。とてもやわらかい構造物で、強いショックを与えるとグチャッとつぶれそうな、とっても繊細なお菓子でもある。強いて分類すると、高級洋菓子だと思うね。

 私は好きであるが、アチコチで売られていないのが残念(営業力が小さいのか?)。だいたい仙台の中心部でしか売っていないので、車だと買いづらい。

メモ)
 どうしても食べたくなり、仙台の愛子にある「ふじや千舟」本社工場へおじゃま。と、そこは裏通りのキチキチの狭い住宅街の静かなところ。ゆったり敷地の工場のイメージとは違っていて、一瞬たじろぎ‥。玄関にある小さな受付には、結婚式の引き菓子用のでっかい支倉焼が展示されてあり、へぇー。もちろん、普通のを一箱、買って帰りましたけどね。
作り方)
 まずは、和グルミと洋グルミをよくつぶして、白インゲンに水飴を混ぜた餡に練り込んで行く。次、バター、卵、小麦粉を練ってホイップクリーム状に。これが生地となる。それから生地で餡をくるんで例の型に入れて整形し、後はこんがりと焼き目を入れて出来上がり。全行程、ほぼ手作り。2020現在。
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