名物に旨いものあり
お雛菓子
Content
お雛菓子
全国名物山形 / クチコミ
株式会社マルハチ
山形県東田川郡庄内町廿六木字五反田75-1

内容:お雛菓子

:あん、砂糖、マルチトール、オリゴ糖、白玉粉、寒天、着色料(コチニール、クチナシ)


内容量:3種入(鯛、桃、桜)
箱サイズ:11cm×11cm×4.5cm
賞味期限:14日間
保存方法:常温

おひな菓子

(山形)

 かつて「西の堺、東の酒田」と称されるほど賑わったといわれる山形の酒田。当時、おひな様はその豪商によって競うように豪華に飾られ、そこへお供えするお菓子は江戸と京の文化が融合された豪奢ごうしゃな品になっていったと。その風習は一般化されて今でも引き継がれ、毎年ひな祭りの時期になると、鮮やかな生菓子が酒田のスーパーなどの店頭に並べられ、多くの地元民に楽しまれているもの。

 ちなみに酒田のひな菓子は、あんの入った「練りきり」と言われる生和菓子が主で、今回頂くものはその「鯛・桃・桜花」の3つ。まあ、地元ではもっと多くの種類が作られているんだけどね~。


 実物は画像で見るより予想外に小さな箱(11cm四方)だった。「鯛・桃・桜花」の「練りきり」が実に鮮やかで美しく、またおいしそうである。切ってみると、どれも生地は白で中心にこし餡が入り、匂いなどは無く、しっとりした感触。で、うやうやしく食べてみれば、おう、これはまさしく生菓子、まあまあ甘い。んー、味的レベルは普通なような~。

 これは食べる価値より、見る価値あり。テーブルの中心に飾る「花」のようなものだと。たしかに外観の出来に全神経を集中させないと、これだけの物はできませぬな~。しばし待て、食べずに飾っておきたい、お雛菓子。

追記)
 庄内地方の「ひな菓子作り」は、2月末~旧暦の桃の節句(4月3日)頃まで行われているそうな。

メモ)
 これと同じような「練りきり」系のお菓子は、北海道から青森などにかけて、正月に食べられているもので、それは「口取り(くちとり)」と呼ばれるもの。

 また、昭和時代には東京などその他の地域でも「口取り」は出されており、料亭の料理や、結婚式の引出物、お父さんが宴会後に持ち帰る折り詰めなどにも、この「口取り」が添えられていたもの。いや、今でも無くなったわけではなく、時々見かけるものだと思う。
©名物に旨いものあり1202 , 24rw , Update:2024/10/15