北山村 じゃばら
|
|
|
じゃばら (和歌山)
じゃばら(〝邪気を払う〟から命名)は、和歌山県北山村に自生する柑橘類で、ユズやカボスの仲間である。最近、この「じゃばら」の味や香りが、効能的に他の柑橘類よりも優れていることに注目。で、北山村の特産として「じゃばら町おこし」が始まり、ちょっとした「じゃばら」ブームに。
ここまでは「ふーん」とだけ思ったが、なんとこの北山村、日本で唯一の〝県の飛び地〟であり。で、北山村は和歌山県に属しているが、これが和歌山県からぴょこんと離れて、しかも奈良県と三重県に挟まれた、ややっこしいい場所に、一人ぼっちで暮らしているのである。こんなところが日本にあったなんて。
それはさておき、最近見たテレビ番組で「塩は取りすぎるな、醤油はかけすぎるな」などと盛んに言っていたのを見て「それじゃー、醤油の代わりに果実酢でもかけてみようか」と、この「じゃばら」を。
ビンのフタを開け、中をのぞいてみると、少し黄色っぽく白濁した果汁が入っていた。匂いをかいでみたら、うぉ、これは柑橘系の匂いだが、今までに嗅いだことのない新しい匂いであるぞ~。でも、柑橘以外で、どこかで嗅いだような匂いでもあるな~。
で、夕食の「おでん」につけて食べてみたら、うー、こりゃ酸っぱい。この独特な癖のある風味が強力。これは調味料に使うのではなく、調味料の隠し味に使う方が良いように思えるの~。次にフレンチドレッシングをかけたサラダに数滴たらしてみれば、やっぱりその存在感がドギツくて。
次、水に溶かして「じゃばらウォーター」にしてみると、レモンスカッシュの炭酸ぬき+独特の渋味(松の葉の匂いにも思えてきた)を感じるのであった。これはなんか、癖になりそうな。これは名前の如く、邪気を払うこと間違いなし!
メモ)
先日この「じゃばら」がテレビ(名医のTHE太鼓判)で紹介されているのを見た。と、その産地の北山村は、杉に囲まれた地域なのに、花粉症の人が少ないことで注目を集めているという。
どれぐらいかと言うと、花粉症の人が全国平均で36%のところ、ここでは16%だと。して、やっぱりその理由は「じゃばら」を食べているからで、「じゃばら」には柑橘類に含まれるナリルチン(アレルギー反応に関わるヒスタミンを抑える)が多いことが上げられると。しかも「じゃばら」は柑橘類の中でもダントツに飛び抜けてナリルチンが多いのだそう。
ということから実験に。そして、村で出している「じゃばらパウダー」(じゃばらの皮を含めた粉末)をスプーン1杯1日3回2週間摂取してみたら、アレルギーの数値(NO値)が78から半減したと(一般の平均値は55)。しかも、実際に食べた人の話では、即効性もあるという。
‥まあちょっと、民放の話なので、ほどほどに!
|
|
|
|
|