越前海鮮煎餅

（福井）

　越前海鮮煎餅は、たまたま頂き物で貰ったのだが、これが結構いけたのである。簡単にいうと、よく売られている薄くてふわっとした「エビせんべい」に似た物を生地にし、「甘えび、カニ、ほたるいか、小鯛、わたりがに、じゃこ、岩のり、わかめ、あさり、うに」を姿のまま閉じ込めた煎餅。こんなせんべい、ありなのか～。

　‥当時はそう思ったが、後から似たような煎餅がワンサカと出てきて。もしかして、焼き機の革命でもあった？

　で、箱には「馬鈴薯でんぷん（無味無臭）を生地に使用し、素材の海の幸の旨味や風味をそのまま焼き上げた」と書いてあった。

　さて、スチール缶から一枚ずつ包装された煎餅を出してみると、「よくぞここまでしたものだなぁ」と関心させられ、見ているだけでも楽しい煎餅なのである。しかも、一種類ならともかく、こんなに多くの種類を仕上げるのだから、大した煎餅だと思うね～。まあ、名物とは聞いてはいないが、名物と言ってもよいだろう。いや、名物になるだろう。

　して、もったいない気がするが仕方なく食べてみれば、それは塩味のさっぱりとした風味。また、見た目だけだろうと思っていた各海産物の香りと味わいが、そのまま生かされていて、おいしい。こりゃ、結構インパクトがあるぞ～。ホタルイカが、そのまま煎餅にくっ付いているなんて、見たことが無いし～。

　これはかなり面白い。お土産で貰ったら、うれしい逸品だと思うね～。