名物に旨いものあり
柿の葉寿司
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たなかの柿の葉すし(さば、さけ)
全国名物奈良 / クチコミ
柿の葉すし本舗たなか
奈良県五條市住川町1490

:さば、紅さけ、すしめし、醸造酢、砂糖、食塩、調味料(アミノ酸など),(原材料の一部に大豆を含む)

柿の葉寿司

(奈良)

 何故に海の無い奈良県にて、海の魚を使う「寿司」なのかと思うものであるが、よく考えてみると、保存食の海の幸と考えれば、納得できなくもない。また、この地方で豊富に採れる「柿の葉」を使うところにも、意味があるのだね~。

 で、いつ頃から食べられるようになったか? というと、どうも「醸造酢が普及した江戸中期以降」という説に落ち着いているよう。


 シンプルな四角い箱を開けてみると、ギッシリと詰まった葉っぱの包み。その葉っぱの包みを一つ広げてみれば、きっちりと四角に押されたサバの寿司。「おう、見事じゃ、見事じゃ~」と思いながら、そのお寿司の匂いをかいでみたら、柿の葉のすがすがしい匂いと、しめ鯖と寿司飯の甘い香り、そして酢の刺激が鼻を突く。

 ‥後で知るところによると、ご飯は酢飯だが、サバは塩サバなんだと。

 それからしめ鯖の乗った寿司を一気にほおばれば、これが旨い。なんというか単純に、旨い〝しめ鯖寿司〟そのもの。次にサケの方を食べてみると、あら不思議、しめ鯖ほどの主張は無く、上品に振舞う〝おしとやか〟な寿司。こちらは鯖が嫌いな人向けかな~。なんじゃ、結構いけるな~、こりゃ。

メモ)
 奈良県内で50軒以上ものお店で作られている柿の葉寿司は、元々はサバ寿司が基本であったが、今では色んなネタの寿司が作られているそう。なかでも人気なのが、サバに加えてサケなんだと。

 香りの良い柿の葉は、通年使用の塩漬けの葉の他に、春になると新緑の柿の葉も使われたりして、大いにこの寿司を盛り上げている。

 県南地域(吉野など)では家庭でも作られ、また県全域はもちろん、大阪などでも(買い求めたものではあるが)よく食べられているよ~。
©名物に旨いものあり0405 , 24rw , Update:2024/10/15