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東筑軒かしわめし
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東筑軒かしわめし 冷凍かしわめし
全国名物福岡の名物 / クチコミ
製造者 (株)東筑軒遠賀工場
製造所 福岡県遠賀郡遠賀町大字上別府1503-2

名称:冷凍味付ご飯
品名:東筑軒の冷凍かしわめし

:かしわめしご飯(うるち米(国産)、鶏ガラスープ、しょうゆ(混合)、その他)、味付け鶏肉(鶏肉、砂糖、こいくちしょうゆ)、錦糸卵、のり/加工澱粉、グリシン、調味料(有機酸等)、甘味料(ステビア、サッカリンNa、甘草)、リン酸塩(Na)、カラメル色素、カロチン色素、(一部に小麦・卵・大豆・鶏肉を含む)


賞味期限:届いた時点で冷凍にて約6か月
保存方法:-18℃以下で保存

※創業家の女性により一子相伝の味として受け継がれている「秘伝の調味料」とオリジナルの醤油を使用とな~。

東筑軒かしわめし

(福岡)

 ある日テレビを見ていたら、福岡出身の俳優・陣内孝則さんが「おれは鶏肉は"かしわめし"しか食わない」と語っており、とても気になった。自分も肉系には好き嫌いの偏りがあるもので、何かその一言に自分の仲間、親近感を覚えたのである。自分の場合、基本的にちゃんと「焼いていない、味付けしていない」と苦手で。

 そんなわけで、九州物産展や駅弁祭などがあれば出かけて行き「かしわめし」なるものを買い求め、食べてみた。それが、そうでもないぞ~、あのお方が言う「おれは鶏肉は"かしわめし"しか食わない」という程でもないぞ~。と、あれ、もしかして違う「かしわめし」(?)。そう、ネットで見たところ、どうも「かしわめし」は3種類あるよう。で、あのお方が言う「かしわめし」は、別のなのだろうと‥。

 次、また「かしわめし」をゲットする機会に恵まれた。当然、前回とは違うヤツ。そして勇んで食べてみた。うぉ~、ありゃ~、前回と大して変わらぬ、旨さの度合い。んー、ラスボスはそう簡単には出てこないのじゃな~。

 そして月日が過ぎ、コロナ禍のある日、ラスボスの「東筑軒かしわめし」が姿を現した。が、流石はラスボス、ただでは現れない。それは「冷凍かしわめし」の姿じゃった。たー、仕方ない。ちゅうも~ん。


 さて、解凍していろいろ盛り付けた「かしわめし」は、海苔の香りをそこら中に漂わせた。そして我が家の料理人が「なんか海苔が山のように入ってたんだよな~」と、斜め前で呟く。

 で、自然に海苔の部分から食べてみると、下の味付けご飯がやさしい風味で、海苔ほど存在感がない。あれ‥。次、錦糸卵にとりかかれば、ふむ、これもどっちつかず‥。ここで自前の味噌汁を接種し、塩分を補う。

 次に、やっと本題の鶏そぼろ部分に取り掛かる。と、おう、こちらは鶏の風味がちゃんとする。また、少しだけだが甘じょっぱい。あ゛~、それにしても、ちょっと少なすぎるぞ~、鶏そぼろの面積が‥。あ、1か所ずつ食べるよりも、混ぜて食べるべきかな~。でもこの薄味の淡白さ、実際の駅弁と同じく、漬物(しそ昆布、うぐいす豆、奈良漬け、紅生姜)が必要なんだろうね~。

 これで3種類の「かしわめし」を食べたけど、味の違いはあれど、おいしさの違いはそんなに無いと。関西以西は薄味で、それに加え九州は甘口といわれるので、そんな風味になっているのだろう。しかるに、これはこれで地元では人気の故郷の味なのじゃよ、きっと。
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