一番摘み 新茶 (川根茶)
|
|
|
静岡のお茶・川根茶
日本茶の産地といえば、誰もが知る静岡。その中でも品評会で数々の栄誉を受賞する名産地の一つに、川根茶がある。で、その源、川根本町元藤川には、茶天狗といわれる茶づくり名人が集うという。で、今回、そのお茶を買おうとして驚いたのは、同じお茶の木から採れるお茶も、摘み取り時期により数種に分けられ、それぞれ名前が付けられ 値段も違うこと。ちなみに以下がそれである。
(2005年、相藤農園の場合)
初摘み |
5月6日頃 |
川根の香 |
5月下旬 |
大はしり |
5月9日頃 |
煎茶50号 |
5月下旬 |
八十八夜摘み |
5月中旬 |
くき茶50号 |
5月下旬 |
一番摘み |
5月中旬 |
ほうじ茶(茎) |
6月上旬 |
川根の誉 |
5月中旬 |
|
|
とりあえず値段も適当な「一番摘み」を飲むことに。
川根茶のおいしい入れ方)
- 茶碗にお湯を八分目ほど入れて湯冷ましする(70~80℃くらい)
- お茶の葉を急須に入れる(3人分で8~10g)
- 1のお湯を急須に注ぎ、1分くらいお茶が浸出するのを待つ
- 茶碗にお茶を注いで出来上がり
※2回目(2番茶)は、3でお湯を入れてから10秒ほど待てばよい
追記)
まあ、上記のような入れ方をすればおいしいのであろうが、実際のところ、その入れ方は面倒でやっていられなく、「茶葉に沸騰したお湯を注いで終わり」が、一般的なのではないかな~。
追記2) 、このurl
急須のフタに穴がある。これはただの穴ではなく、注ぎ口方向に合わせると中のお湯が対流して、お茶が出やすくなるとのこと。
|
上記「川根茶のおいしい入れ方」に従って、慎重にお茶を入れてみた。
すると、その1番茶の匂いがちょっといい香り。で、飲んでみるとまろやかで、渋みは遠くに感じるだけ。うん、確かに旨いことは旨い。
次に10秒で出るという2番茶を入れてみれば、見るからに濃い緑色が増して出た。味も渋みが増しており、これぞお茶っていう風味。3番茶でも色がまだまだ出ているね~。ふむ、この辺りが私がいつも飲んでいるお茶に近い。
4番茶、なぬ、まだまだお茶が出ている。まだ適度に旨い。5番茶、さすがに色は薄くなった。味もかなり薄い。でもなんか旨い。でもこれが限界のようだ。もう、これ以上飲む気はしない。たぶん、飽きたのもある。
ふむ、インパクトがあるものでは無いが、確かにおいしいお茶。急須に残った茶葉が、葉っぱの形に戻っていて色合いも鮮やか。と、いつも飲んでいるお茶は、3番茶になるとマズイのだが、このお茶はおいしかったのよね~。
2022年、テレビを見ていたら、中国のインテリ系だと思われる人が「緑茶といえば中国だ」と発言していて驚いた。中国といえばウーロン茶で、緑茶は日本だと思い込んでいたものだから。
で、ネットでみたら中国緑茶という言葉が現れ、2014年の中国茶の生産量は209万トン(64%:緑茶,13%:黒茶,12%:烏龍茶,10%:紅茶,その他)。そう、中国緑茶は133万トン。それに比べ日本緑茶の生産量は8万トンだけなのであった。
というわけで、世界から見たら、日本茶といえば緑茶ではなく、あの抹茶になっているのである。日本人には違和感あるけどね~。
|
※「買わね~茶」のダジャレ禁止。
|
|
|
|