東海道島田宿 黒大奴
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黒大奴 (静岡)
静岡県島田市に伝わる「帯祭り」は、日本三奇祭の一つに数えられるそうで、その帯祭りに欠かせない大奴にちなんで創られたお菓子が、この黒大奴(くろやっこ)というお菓子なのだと。
ちなみに、島田の帯祭り(3年に1度10月中旬に開催)は、大井川の安全を祈願する大井神社の祭礼で、それらは大名行列を模したお祭り。で、それにはきれいな帯をつけた大奴が多数登場し、その見事な大奴の姿が見どころのお祭りなのだそう。あ゛~、なんだか分からんぞー、その祭り。
箱を開けてみたら、そこから黒光りする大きな豆状の物体がゴロゴロと現れた。えっ、これってお菓子だよねぇ、といぶかってしまう姿かたちをしていた。と、豆の上に小さな白いゴマみたいな点々があるし。んー、なんか、食べるのが恐ろしや~。でもここまで来て帰るのもなんなので、一個、つまようじに刺して口に運ぶと、む、外側は黒いのだが、中はあずき色の生菓子であるぞよ~。
して、外側は少し塩味と昆布の味がする料理にも思えるもので、中は和菓子って感じの、とてもミステリアスな食べ物なのだ。上に乗った白いゴマ(ケシの実)をプチプチッと食べると、表現のしようのない、独特の味と香りがした。うーん、これは言葉では言い表せない、摩訶不思議な食品なのだよ。ウソでない、珍し物好きなら食べてみれ~。 |
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