湯沢屋の水羊かん
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日光の水羊羹 (栃木)
日光のお土産屋さんを歩くと、特に羊羹の看板を多く目にするが、中でもこの水羊羹は日光の名物と言ってよいほどの逸品なのである。かつて水羊羹はその特性から、全国的に「冬に作り冬に食べるもの」であったが、冷凍技術の進化した現在では、夏の食べ物になって久しい。いやそれでも、関西・北陸や北関東など一部の地域では、今でも冬に食べる習慣が根強く残るとな~。
それはプルンプルンでみずみずしい、小豆色の水羊羹。スプーンですくって食べてみると、おう、これは予想外に旨い。何だろう、この均整のとれた風味は~。冬季でちょっと痛んだ喉を和らげるように、またいたわるように、スルスルッとやさしく喉を通り過ぎ、その奥の暗闇へと消えて行く。こりゃいい。今まで水羊羹を馬鹿にしていた自分に反省。おみごと~。
賞味期限がたったの5日の無添加の水羊羹は、まさしく冬の食べ物、冬が一番おいしいのだと思う。「一回食べてみろ~!」と栃木弁のイントネーションで言っておきたい。そういうふうに、聞いてほしい。
「酒饅頭」
ついでに同じ湯沢屋の酒饅頭も頂く。で、黄色味帯びた、ちょっと大きめの白い饅頭にかぶりついてみると、まぎれも無くお酒の香りがぷわーんと漂う、素朴な饅頭であった。皮の硬さや香りから察すれば、現地で蒸したてを食べるのがベストだと思う。んと、中はこしあんじゃよ。 |
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