和泉名産 村雨(むらさめ)
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和泉名産 村雨 (大阪)
村雨(むらさめ)は、大阪は泉州岸和田の名物で、米粉とこしあんを練り合わせて蒸し、棹物にこしらえたお菓子である。見た目がそぼろ状であることから、雨の村雨(*1)をイメージして名付けられたもの。この泉州地域では、昔から多くのお菓子屋さんで村雨が作られ、それぞれ個性豊かな村雨が伝承されているよう。
あ、そうそう、この「村雨」、なんかどっかで聞いて頭にこびり付いているな~と思ったら「南総里見八犬伝」(NHKの人形劇でもやっていた)に登場する、架空の妖刀の名だったのである。あと「いざとなったら玉を出せ!」っていうヤツも懐かし~。
*1:一般的には「にわか雨」のこと
箱を開けてみると、羊羹のような棹状の物が入っていて、それは小豆色の粒が固まった代物に見える。いちおう匂いを嗅いでみたが、まあそれらは感じられないようだ。それと、両端の切り口の断面が、側面と同じそぼろ状で、またその断面がくっ付いて餅状になったりしていないところが素晴らしい。
食べてみると、ちょっとボソボソ感はあるが、ちゃんと湿り気と粘り気があり、ほんのりとした甘さの小豆アイスのような風味。インパクトがあるような特徴的な味わいではないが、よそには無い珍しい食感がある。旨いんだか、どうなんだか分からないが、神秘的なお菓子であることに間違い無し。 |
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