にわかせんべい、二○加煎餅
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にわかせんべい (福岡)
博多の郷土芸能として、江戸・明治・昭和と受け継がれてきた、博多二○加(はかたにわか *1)。これは全国の郷土芸能と同じく、テレビ時代と共に姿を消しつつある、現代に残る大衆文化であるのだそうな。その博多仁和加の〝ひょっとこの半面のような〟とぼけた面を模した煎餅が、この「二○加煎餅」なのである。んー、はたしてお味はどうか。
*1)愉快な表情のお面を着け、生粋の博多弁でしゃべり、面白いオチをつけて終わる郷土芸能なのだと。仁和加と書くこともあり。
このお祭りっぽい派手な箱は、自分で買ったのに、なんだかお土産を貰った気分になってくる。箱を開け、袋から煎餅を取り出してみると、おや? 顔の表情がそれぞれ違うみたいだぞ~。四角面のせんべいは、だいたい名刺サイズの大きさで(各社の製品の種類によりサイズ色々らしいけど)、それはよくある瓦せんべい系の色合いと香りである。
その豊かな表情に恐れ入りながら、食べてみると、水飴を焦がしたような風味で、ビスケットより少し硬めの食感である。うん、やはり瓦せんべいの感じかな~。地味だが、一度食べ始めるとなかなか止まらない。
あ、箱の中に紙製のお面が入っていたよ~ん。これで遊んでくれたまえ、子どもたち~。静かにね~。 |
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