名物に旨いものあり
老伴(おいのとも)
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老伴(おいのとも)
全国名物三重 / クチコミ
柳屋奉善
三重県松阪市中町1877

名称:菓子
品名:老伴 おいのとも

:白あん、砂糖、水飴、寒天、もち米、着色料(ベニコウジ)


賞味期限:2週間後になっていた

老伴

(三重)

 お菓子を紹介する特集本の中から、なにやら一風変ったお菓子を発見してしまって。と、それは最中もなかに紅色のジャムを塗ったような少々ハイカラな色合いで、しかも片面だけ塗られたような斬新な いでたち。だけど名前はハイカラとは正反対の「老伴おいのとも」という奇妙な呼び名なのであった。

 いや~、なんじゃか、想像つかんのだよね~、どんな味なのか。食感は想像つきそうだけど。そんなもんで、お取り寄せ~。


 箱から踊りいでたる老伴は、半分が最中の皮のような、麩のような、意外と丈夫な構造物で、その片側には赤い物体(手で触ると乾燥している)が、ネットリとくっ付いていた。やややー、と意を決してかぶり付いてみると、これが想像とは違う乾燥した世界で、思ったままを言ってしまえば、なんだか最中の風味に甘納豆の味わいがした、であった。

 何なんだこのお菓子は~。現代では決して生まれることの無い、良く言えば「素朴でやさしい」、悪く言えば「とりとめの無い」、そんなお菓子である。あ、そういえばこの乾燥した具合いが、小城羊羹にも似ているかな~。

 んー、いや待てよ、老伴(おいのとも)と言っているのだから、今の自分には分かるものではなく、その時が来たら、きっとその良さが分かるもの、なのかも知れないね~。
©名物に旨いものあり1105 , 24rw , Update:2024/10/15