志んこ餅
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志んこ餅 (新潟)
新潟は松之山温泉の名物「志んこ餅」。真っ白で小さな餅を、ほんのちょっと細長くしてこし餡を入れた、まあだいたいは、よく見かけるような風体の餅でもある。この餅は松之山温泉では小島屋製菓店、まるたか、十一屋商店の3店にて製造販売されているもの。が、どうやら人気があるようで、この温泉地以外でもよく売られていて、多くのファンに親しまれている。
「しんこ餅の歴史」の言い伝えによると、
- 残った一個の餅を、最後までしゃべらなかった方が食べることに。
- 夜中に泥棒が来ても夫婦は無言でいたが、乱暴されそうになった妻がとうとう声を上げてしまう。
- 泥棒が逃げた後、平然と夫が「餅は俺のもの」と食べてしまったとさ。
と言うお話。和歌山県の民話「だんまりくらべ」も、これと似たストーリーなんだけどね。
包を開けると、経木(薄い木の皮)に包まれ、更に笹の葉(こちらはビニール製)にくるまれた、真っ白な餅が出てきた。それにしても経木が良く香るね~。一つ頂くと、弾力のある餅の歯ごたえが心地よく、やわらかすぎず、硬すぎず、また中のこし餡も程よい甘さなのである。この餅が上新粉(普通のご飯の米粉)から作られたなんて、とても信じられないくらいのモチモチ感、そして餅米とは違う歯切れの良さ。で、冷蔵庫に入れてあっても、固くならないのが不思議。
一見、ただの普通のおいしい餅、と思ってしまうかも知れないが、おそらく他の餅と食べ比べれば違いが分かる、洗練された なかなかの餅なのではないかな~。どんどん食べてしまいそうだが、とりあえず3個。 |
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