新鶴塩羊羹
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新鶴塩羊羹 (長野)
塩羊羹は以前にも食べたことがあり「ほほう、こんな感じなのか」と思ったものだが、この新鶴塩羊羹はネット上の画像で何か透き通るふうな姿で私の前に現れ、ちょっと興味がそそられた。なもので、興味津々で食してみようと。
昔、塩が貴重だった長野には、塩をあがめる文化が今でも引き継がれ、その一つの塩羊羹のお店もまた多く、信州名物・塩羊羹とうたわれる品が多く存在する。まあ、なんだかんだ言っても、この創業1873年の新鶴塩羊羹が筆頭に出てくるから、これを食べるしかなし。
袋紙を開けてみれば、竹の皮もどきの包み紙に軽く包んだだけの、裸の羊羹がおもむろに出てきた。やっぱり色合いは透き通った風合いで、匂いはない。フォークで切って食べてみると、案外無抵抗に分離し、口の中での食感は普通の羊羹のような固く粘る頑固さはなく、食感がやさしく、あっさりした風味。
噛めば次第に溶けてゆき、軽い甘みと程よい塩味が舌の上で歌い出す。うーん、クセのない洗練されたお味。まあ簡単に言ってしまうと、水羊羹に近いところがあるかな~。 |
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