松露饅頭

（佐賀）

　佐賀県唐津の名物に、松露しょうろ饅頭がある。それは地元に「虹の松原」という有名な景勝地があり、その砂地に生えるキノコ、松露に似せて作られたもの。

　と、唐津には「宮田の松露饅頭」と「大原松露饅頭」とがあり、地元テレビCMで「宮田の松露饅頭」が昔から流されてきたこともあり「宮田の」方が有名なのだそう。またその上「松露饅頭」の登録商標は、宮田が取得しているらしく。で、後日頂いた情報によると「宮田が本家で、大原は分家」なのだそう。んー、仲がよいんだか悪いんだか。

　ちなみに松露は、松林に生える食べられるキノコで、人によっては松茸よりも旨いと。また、大変貴重なキノコで、なかなか市場には出回らないが、鳥取砂丘の特産にもなっているよう。それと、九州や中国地方だけで採れるものではなく、東北などでも採れているらしい。

　あ、松露をネット検索していたら、西洋松露が出てきて、開けてみたらそれはトリュフのことだったぞ～！

　包みを開けると、たこ焼きにそっくりな饅頭が出てきた。大きさは、たこ焼きより若干小さいかな～。皿の上にゴロゴロと乗せておけば、たこ焼きに間違えること請け合いだ。で、手にとって匂いをかいでみれば「どらやき」の匂いに近いね～。食べてみれば、どらやきの香りがして、その後、和菓子のあんこの風味がして来た。

　詳しく言うと、皮はカステラ生地で、中は〝こしあん〟である。うーん、これは、なかなか旨いぞな～。

　この可愛らしい丸っこさ。ギッシリ詰まったあんこ。美味しくないわけがない。まあ、ちょっとしたお土産に、ちょうど良いかな～。