幸寿し謹製 イカ黒作り塩辛
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黒作り・イカの塩辛 (富山)
富山や能登半島で食されるは、名物の塩辛の「黒作り」。それは想像通りにイカ墨の入った、真っ黒な〝イカの塩辛〟なのである。で、「黒作り」は北前船の時代(江戸~明治)からあるそうなので、今ある富山の黒ずくし「ブラックラーメンや富山黒(米)」などの原点が、ここにあったに違いないと。
ちなみに、普通の塩辛は「赤作り」、麹を使って発酵させたものを「白作り」というそう。へ~、色々とあるものだったんだね~、塩辛って。
ふたを開けてみると、一瞬ぷわ~んと覚えて久しい匂いがやってきた。そう、これはカニミソの匂いではないかぁ? いやほら、どちらも同じ形態の海の幸、似ていても仕方ないのだと思い込む。
食べてみれば、おう? こりゃ、やっぱり塩辛に間違いなし。食べ進めたら、初め、まろやかに感じた塩辛も、次第にしょっぱくなり、お酒がすすむのなんの。して、ご飯のお供にすると上品な味わいで、塩辛さは少なく感じ、パクパクと。
白い皿に移してみたら、真っ黒ではなくてチョコレート色であるかな~。よく味わってみれば、うたい文句通り、確かに生臭さを覚えないのであった。
メモ) 、このurl
以前、”函館のイカの塩辛”の記事を書いたときに「なぜか旅館の塩辛が旨い」と述べたのだが、その後も何度か旅館でイカの塩辛を食べ、そしてそれが、どの旅館の塩辛も旨かったのである。
イカの塩辛は、瓶詰めで売られている物が本物だと思っていたが、実際、イカの塩辛は料理であり、塩を多く入れ保存期間を長くした瓶詰めは、本来の塩辛と違う、という結論に至った。真実はイカに~。 |
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