玉羊羹
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玉羊羹 (福島)
玉羊羹は、かな~り昔、子供の頃に食べた記憶がある。「なんだ? このブドウのような大きな玉は」と思ったものだった。なんちゅうか、見るからに美味しそうなのだが、いったいどうやって食べるのよ。針でプチンとやれば持つところが無いし、入り口のゴムをとるのも難しい。あ~、食べたいけど、じれったい。そんな、きれいで繊細な羊羹だったなぁ~。
で、その玉羊羹が福島県内のお土産屋さんの隅っこに、ひっそりと置いてあり、また子供の頃に帰ろうと買ってしまったのである。
どうやって食べようかと悩んでいると、ふと目に入ったツマヨウジ(御楊枝と書いたものが添付されてあった)。そのツマヨウジを勢い良く突き刺すと、ゴムが自然にはじけて、ベリーグ~。ピカピカ、ツヤツヤの串刺し羊羹ができ上がり。あれ~、説明書も無いし自然にやってしまったが、暗黙のうちに「そうしろ」ということだったのか?
して、眺めるのにも飽きて食べてみると、うん、こりゃ確かに羊羹だなぁ。まあ、味は二の次かも~。でも、面白い。
メモ)
後日知ったところによると、玉羊羹はどうも「玉嶋屋」が有名なようで、あの「東京とらや」と並んで第一回・全国和菓子協会・伝統和菓子職認定者にも選ばれているよう。んー、食べたのがそれじゃなくて、ちょっと残念。
その後、テレビで紹介されているのを見ていたら、今はハート型の、しかもピンクのも売られているんだそうで。味は桃の味なんだと~。2014.11
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2018.03 「玉嶋屋」のご主人がテレビに出ていたのを拝見。と、玉島屋のおすすめは「本練羊羹」なのだと。それは小城羊羹のような、表面が固くなって糖化した羊羹なのであった。これは江戸時代から続くもので、昔と変わらずナラの木の薪で炊いているそう。 |
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