トラピストクッキー

（北海道）

　トラピストクッキーといえば、昔、旅先で見たことがあるからか、北海道・函館のトラピスト修道院を連想してしまう。でも、実はトラピスト修道院は国内だけでも、那須・西宮・伊万里・大分にもあり、その上に男子修道院までもが別にあるもの。

　そして、それぞれの修道院は独立した自治を行っており、そのクッキーもそれぞれの修道院で独自のものを作っているのだと。なので、トラピストクッキーは全て同じではなく、色々なものがあるのだよね～。

　ちなみに、今回のトラピストクッキーを作っているのは、函館の男子修道院「灯台の聖母トラピスト修道院」。函館の女子修道院は「天使の聖母トラピスチヌ修道院」というらしく。んー、買ったクッキーはてっきり女子修道院のものと思ってしまっていて。「修道院=女子」と勝手に思い込んでいたものでね～。

　カラフルな修道院の写真で飾られた箱を開けてみると、１つの袋に３枚ずつ入った、とても素朴な風合いのクッキーが出て来た。その袋を開けて食べてみれば、やはりその素朴さを裏切らない、軽い甘さのやさしいクッキーなのである。昭和１１年に創り出されたというクッキーは、昔からの製法が変わらないのか、昔食べたクッキーの風合いを思い起こさせる、懐かしいものであった。

　サクサク、パリパリ、時々砂糖の甘さを感じさせ、口の中に溶けてゆく。こういうクッキーって、食べ出したら止まらないんだよね～。