名物に旨いものあり
とらや羊羹
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とらや羊羹
全国名物東京 / クチコミ
㈱虎屋
東京都港区赤坂4-9-22

品名:夜の梅

:砂糖、小豆、寒天


品名:白小豆入羊羹 空の旅

:砂糖、豆類(白小豆、福白金時、手亡)、寒天、コチニール色素、クチナシ色素


賞味期限:1年
消費期限:2年

虎屋のようかん

(東京)

 日本全国に羊羹ようかん数多あまたあれど、羊羹つうなら誰もが知っている(らしい)虎屋の羊羹。でも、あんまり高価だと忘れそうになるのだよね~。羊羹の中の羊羹と言われる虎屋の羊羹は、種類ごとに粋な名が付けられていて、中でも定番の「夜の梅」が特に有名なのだと。まあ、言っても通の人達の間の話で、一般人には知られていないのが実情かもね~。

 虎屋は戦国の世から続く、京都から始まった日本の老舗和菓子屋で、明治維新のおり、天皇が東京にうつられると共に東京に引っ越したのだとな~。


 その厳かな真っ黒な箱には「虎」の浮かし彫りが。と、その箱の手触りからして、高級感を漂わせているのだぞよ。して、中から出てきた竹皮で包まれたさお。それが一見、虎皮にも見えるから不思議じゃ。

「夜の梅」
 濃いあずき色のようかんを切ってみると、練りあんの平面の一部に、あずきの粒が一つ入っているのが見えた。食べてみれば、おう、これは食べる前の思い込みより甘味が抑えられた、上品な風味。あのあずき粒が、時折歯ごたえとして現れ、単調な練りようかんに変化をもたらすのだね~。まあ、驚くような旨さではないが、拙者の口に妙にフィットし、違和感なく自然の成り行きで事が進む。うーん、落ち着く味で旨い。

「空の旅(白小豆入り)」
 これは何故か、赤いようかん。こちらもまた粒を感じるなーと思ってよく見たら、白あずきと思われる白い粒が丸々閉じ込められていた。こちらはより上品でまろやか。この辺で止めとかないと、財布は痩せ体は太り、大変なことになりそう。んー、虎屋の羊羹とは、こういうものなのだ。

メモ)
 そういえば、よく羊羹に付いてくる高級そうな爪楊枝は、黒文字くろもじの木から作られる、その名もそのまま黒文字という代物。これはただの爪楊枝ではなくて、匂いがとってもよろしいものだ。水に濡らす(拭いて使う)と更に香るんだよね~。

追記)
 日本人には好かれているこの羊羹。実は外国人(欧米)にはあまり好かれていないようで、この前「NHK COOL JAPAN かっこいいニッポン再発見」に出ていた外国人が、とても好きになれないと。どうも、小豆に砂糖の組み合わせが、野菜に砂糖をかけているのと同じだと。んにゃ、羊羹の外国へのお土産はダメなんじゃな~。
©名物に旨いものあり1005 , 24rw , Update:2024/10/15