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そば屋 彦三

(羽後町西馬音内/うごまち にしもない)
〒012-1131 秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字中町51 TEL.0183-62-1520
かき揚げそば 750円、駐車場は裏にもあるみたい


 7月、羽後町西馬音内(にしもない)の町外れにある「かき揚げそば」が名物だと聞く蕎麦屋さん「彦三(ひこさ)」にやって参りました。

 カーナビのいうことを聞きながら辿り着いたお店は、ちゃんとしたそば屋さんふうのたたずまいですが、生蕎麦のノボリ(わしゃ読めん、まあ長く生きているから分かるけど)が1本ある以外には何もなく、入口脇に「猪岡」の表札があるのみなのです。「あれ~、彦三という名前はどこ? 妙だな~」と思いつつ中に入り「ここは、そば屋さんですよね~」と尋ねてみると「はい、そば屋です」と苦笑い。

 通された座敷は2間ぐらいを素通しにしたような空間で、その片隅にはなんと、仏壇ありや~。何の因果かその仏壇の前に座ることになってしまい、拝もうか、拝むまいかと悩んでみることに。ご先祖様の遺影写真も堂々と並んでいるんでございます。

 一旦それらのことは忘れ去りましょう。‥と、たくさん種類が並ぶメニューをのぞき込めば、名物の〝かき揚げそば〟は中程にこっそりと~。熱い・冷たいがあるうち冷たい方を選び、特盛り・大盛り・普通の中から普通を選択致します。
 出て来た〝かき揚げそば〟は、器いっぱいに緑色の〝かき揚げ〟の円盤フタがしてあり、そのフタを持ち上げれば、中は一見普通の冷たい蕎麦なのです。まず「かき揚げ」をほうばってみれば、お~、メインの春菊の香りが鼻まで通りぬけるぞな~。そして所々にある小エビが彩りを添えております。いや、何でしょう、まんざら悪くはありません。

 下の濃い色のつゆに浸かった蕎麦をすすってみると、それは少し色付いた生地に茶色の点々が少々ある麺で、これが弾力があって、なかなかおいしゅうございます。何でしょう、今までに食した事がないような、個性的な蕎麦なのであります。はい、西馬音内に〝名物そば〟ありです。よろしければ、一度お試しあれ。

メモ)
 全国的にも有名な西馬音内盆踊りには、彦三頭巾という黒い布をかぶって踊る踊り子がいるんだそうで。それはなぜか未成年女子が務めるんだとか。なんだかミステリー。

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©東北を行け1507 , Update:2024/09/17