観光突進レポート

三陸大王杉/ 越喜来の杉

（大船渡市の巨大なる杉の木）

〒022-0101 岩手県大船渡市三陸町越喜来字杉下 TEL.0192-27-3111
幹周り１３．７５ｍ、樹高２３ｍ、樹齢７千年以上（とパンフに）
駐車場・トイレ無し

　１２月、ドライブ中、JR大船渡線の終点・盛駅でトイレ休憩に立ち寄り、そこにあった観光パンフレットを何気に見ていると、なんと「樹齢７千年以上の大杉」の文字が。私が今まで見た杉の中では羽黒山の千年杉が一番古く、この７千年とは「そりゃ盛り過ぎだろう～！」と警戒しながらも、かなりの引力で引き寄せられましてね～。

　無料の三陸自動車道ができてから、閑散とした農道的雰囲気になってしまった国道４５号線をタッタカ行きましたら、三陸町の越喜来湾（おきらいわん）のそばに、大王杉と書かれた小さな看板を発見。その脇には説明書きがあり、なんと腰が砕けるぐらい控えめに「市内最大の杉の巨木」とだけ書かれてあるのでした。‥なんとも奥ゆかしい。‥あのパンフを作った（企画した）のはよそ者に違いなし。

　そこから大王杉のある神社へ、寒椿の咲く小道を上って高台へ。で、八幡神社に着くと、まずは社（やしろ）の右側に大きな千年杉が見え、お～、なかなかすごいぞ～と。して、その反対の左奥を見て、おったまげ～。それはまるで壁のようで、また岩山のようで。その巨大な大王杉は、人々を威圧するように、そして威風堂々と。うぉー、これはすごい、一瞬で度肝を抜かれ、未知の世界へと連れて行かれたかのよう。

　この大杉は、度重なる落雷、嵐などを乗り越え、今まで生き延びて来た、地球の生き証人のような杉。長年の激務で樹木の傷みも激しく、半分くらいは傷んでしまい、灰色の保護剤を塗り込められながら、大事に保存されておりましたのです。こりゃ、三陸へ来たなら、ぜひ見て欲しい自然の一つですね～。

メモ）
　杉の種類は、ウラスギ（アシウスギ）の仲間で、四方に太い枝を伸ばすのが特徴らしいです。
　ちなみに日本一の杉は、屋久島の縄文杉といわれており、樹齢7200～2600年、幹周り16.1メートル。

p.s.
　ここには駐車場がありません。少し戻った所の市役所支所で聞いてみると、やっぱり駐車場は無く「市役所支所に止めてもいいけれど、大王杉のある神社の下のクリーニング屋さんにお願いすれば止めさせてくれる（と思うよ）」と教えて下さいました。そしてそちらにお願いしてＯＫ。‥ここがイマイチ有名にならないのは、駐車場が無いからに間違い無し。こんなに素晴らしいコンテンツがあるのに、もったいないですね～。

　‥役所の中に入ると、そこにいた中学生達がすぐに振り返っては「こんにちは～」「こんにちは～」と挨拶してきまして、ちょっと驚きを。そういえば道に「あいさつ通り」と書いてあったんですのよ。

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