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売茶翁

(仙台の和スイーツ)
〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町3-13 TEL.022-214-2262
駐車場 3台(北側角の契約駐車場内)→マンションに変身
どらやき 210円、みちのくせんべい(6枚入)252円

 4月、ちょっと仙台の街の中へ。と、そこは市役所前の定禅寺通り、西の突き当たり付近。荒っぽく建ち並ぶビルの谷間で、行き交う車の波また波に、ココロかされそうなところ。

 そんな騒がしい街の一角にポツンと平屋建ての一軒家があり、なんだか読めない漢字で「売茶翁(ばいさおう)」とだけ書かれた看板を掲げ、おごそかに営まれている和菓子屋があるのです。しかも、更に浮世離れしたことには、ここには電話がなく、注文も問い合わせもできませぬ~。

 しばらく前のこと、どら焼きが旨いと聞いたもので突撃してみますと、「売り切れました」と作務衣を着た若いお嬢さんがニコニコとするばかり、だったのを思い出します。
 今回は午前中に入店してみましたら「どら焼き」ありで、よしのよし。それにしても次々にお客さんが訪れ、みなさんが「みちのくせんべい」を買って帰るのです。なのでわたくしも「みちのくせんべい」も購入してみますね~。

 えーと、どら焼きは普通に美味しくて、昔気質(むかしかたぎ)の甘い部類の小豆つぶあんが入ったものです。して、キリン模様の軽い感じの「みちのくせんべい」は、白色でありますが黒糖の香りがし、まるでかりんとうのような風味。で、不思議な感覚でシュワッと溶けて行くのでございます。とは言え普通に思えるこの煎餅、人気の訳は、何処に。まあ、二度三度食べないと分からないこともありますし。それとも茶道の抹茶にあうのかな~。

 んー、ここは仙台のトワイライトゾーン。なぜだ、なぜだ、なぜなんだ~。

p.s.
 入口奥に井戸があるようで、手押しポンプ(ガチャポン)が設置されておりました。おそらく、3.11震災の時に重宝したものと。

メモ)
 先日、テレビドラマ「若冲」を見ていましたら、売茶翁が にわかにお出になりまして驚き~。と、そこでは売茶翁は茶を売る爺さんの意味だそうで、本来の呼び名は高遊外というお人(日本に煎茶を普及させた文化人)らしく。で、若冲の名前はその売茶翁から貰ったストーリーになっておりましたぞよ~。


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©東北を行け1204 , 17rw , Update:2024/09/17