東北を行け
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新楽

(遠刈田温泉の蕎麦)
〒989-0913 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉本町18 TEL.0224-34-2527
かもそば(カブの漬物付き)945円
神の湯の脇に無料駐車場ができていました。

 10月、遠刈田温泉の小さな町の中にある「新楽」という蕎麦屋さんが おいしいとネットで見かけ「えっ、聞いたこと無いんだけど~」と重い腰を上げ、渋々とやって参りました。で、遠刈田温泉には何度も来ていて大体の事は知っているつもりでしたが、全く知らず、ちょっと半信半疑で突進。

 してお店の前に来てみますと、昭和の映画に出てきそうな、風情のある町の食堂というたたずまい。玄関前にイスがあるのは混雑時に「ここに並ぶ」という意味なのでしょうか。
 で、中に入ってみますと、そこは結構狭い店内で、キチキチとテーブル席が6つも押し込まれている様相。一応お店の表看板にもある「かもそば」をと思い、その呪文を発してみると「熱いの?」と問われ、予期せぬ出来事に「はい」と首を縦に振るのが精一杯なのでありました。して、気を静めて辺りを見渡すと、どうやら皆さんも「熱いかもそば」を頼んでいるようで、ほっと、ひと安心。

 しばらくして出て来た「かもそば」は、私の頭の中に無かった姿かたちで、とっても斬新なのでございます。青い菜っ葉と、熱を通しても赤いカモ肉が、異様な景色を演出しており。待てよと中のそばをすくい上げてみると、これまた見事な黒色そば。おう、これは何かすごいぞ~。

 隣席の先客のオバサマ達が、やたら唐辛子をかけているのを横目でキャッチ。自分も真似して大量投入し、そのスープをすすってみると、なんじゃ~こりゃ。ここは関西かと思える程の薄味。さらに表面にはカモ油がとっぷりと浮かせてあるもので、更にまろやかなのであります。

「はぁ~」とため息をもらしながらも、なんとか冷静さを取り戻し、間を開けてから何度もスープをすすってみると、どうもカツオ節とか煮干しダシとか、そういう旨み成分等が入っていない、カモと野菜の一本勝負みたいな(賛否両論ありの)ピュアなスープなのかな、という分析結果に勝手に。

 そんなこんなで、麺の方は、もうどうでもよくなっていました。んと、一度は食べてみてもよい、インパクトのある蕎麦でございます。わたしゃ次回はカモラーメンに致しますけど。

p.s
その後、近くに来てみたら、見違えるような3f建てのお店に変わっておりましてね~。


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©東北を行け1010 , 17rw , Update:2024/09/17