東北を行け
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十勝屋菓子店

(仙台市のベツバラ)
〒981-8003 宮城県仙台市泉区南光台4丁目20-4 TEL.022-234-5500
かしわ餅(3ケ入)330円、焼きだんご(3種6本)520円、甘納豆(白花)480円

 4月、おいしい大福餅が食べたくなって、仙台市北部の南光台の裏通りにある「十勝屋(とかちや)」へ、ちょっと行ってみたのです。

 と、店前の張り紙には「塩えんどう、まめどら、柏餅、甘納豆」との表示があり、またそれとは別に特段に大きく「焼・だ・ん・ご」の掲示が。して中に入ってみると、端にせんべいやらゴチャゴチャしたものがありますが、ほとんどを占めるのが自慢の甘納豆。んー。

 そこへ出ていらっしゃったご主人が「何にしますか?」と。餅のことで頭をいっぱいにして来たもので、思わず口をついて出た言葉が「豆大福ありますか?」。それに応答したご主人は「豆大福は作っていません。今は柏餅とだんごをやってますが、今日はもう売り切れました」と。が~ん。

 どうやら、こちらのお店は甘納豆がメインのようで、餅類は気まぐれに買いに来るご近所さん用に少しだけ作っているようなのです。そんな訳で、数日後の午前中に再突撃して、柏餅、焼だんご、甘納豆を買い求めて参りましたのです。
 十勝屋の文字入りビニール風呂敷を開けてみると、香ばしい焼き団子の匂いがしてきて、食べてみれば、とてもおいしいのです。ただ、それは予想内のおいしさで、みなさんに特段勧めるべきものではないようにも。売ってないことも多いし。

 ところが、次に自慢の甘納豆を食べてみたところ、これが誠においしいではありませぬか。甘く煮詰めたにもかかわらず、豆の風味を損なうこともなく、またごく自然なおいしさで、買って帰った人々を楽しませるのです。これだけ甘いものを食べた後だったのに、嫌な気がぜんぜんしないから不思議。

 ‥ちなみに甘納豆を自分で買ったのは。子供の頃、近所にあった「駄菓子屋の甘納豆くじ」以来でございます。みなさん(の一部の方)も思い出したでしょう、10円玉を握りしめて汗ばんだ手、はやる気持ちに耐えられず転びながら急いだ近所の駄菓子屋。ドキドキしながらめくったクジが「スカ」。スカスカのスカ~。

 それはハズレというナマやさしい言葉ではなく、人生の厳しさを教えるかの情け容赦ない「スカ」の文字。今では遠い昔、お店のオバちゃんも、もういなくなった。


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©東北を行け1404 , 17rw , Update:2024/09/17