皿うどん探訪記(下)商標登録せず「大勢の人に」
四海樓の創業者、陳平順さん(1873~1939年)はちゃんぽんや皿うどんの商標登録を勧められた。だが、「大勢の人に食べてもらえたら満足だ」と言って請け合わなかった。おかげで長崎では皿うどんを提供する店が次々に出現。細麺の調理の簡単さや汁物より運びやすい点は出前にも好都合だった。やがて家庭でも手軽に作るようになり、普及が進んだ。
食品ロス、減らすには?
市内には皿うどんを出前してくれる店がたくさんあって、栄養ドリンクの瓶に入ったウスターソースと一緒に届けてくれました。長崎では皿うどんは宴席にも頻繁に出てきます。食べきれずに残った皿うどんは、お持ち帰り用に包んでくれたものです。翌朝これをフライパンで炒めると、野菜のうまみをたっぷり吸った麺がしんなりとして、また違ったおいしさになるのです。しかし、いつの頃からか食べ残した皿うどんを家に持ち帰ろうとしても断られることが多くなりました。
現在トラックバックは受け付けておりません