クッキー生地で白あん包む 和洋織りなす定番の味、名前に託す
1958年の誕生から手作りを守り続け、来年で60年を迎える仙台土産の定番のお菓子だ。
クルミ入りの白あんをクッキー生地で包み、焼き上げる。生地に上質なバターをたっぷり使い、さっくりとした食感になる。
和洋織りなす菓子として、日本とスペインをつないだ仙台藩士、支倉常長から名前を取った。たちまち評判となり、誕生から5年後には店の商品を支倉焼のみに絞ったという。
「なんといっても職人が宝です」と社長の佐藤明子さん(63)。仙台市青葉区愛子東の本社工場では約40人の職人が、手のひらをろくろのように使ってあんを生地に包み込み、木型で形を整える。多い日で2万個以上を作り上げる。
「安全安心な原材料で手作りし、いつまでもこの味を残していきたい」。変わらぬ誠実さで、県民の味として愛されている。
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