いかめし

（北海道）

「イカめし」は色んなところで見かけるのだが、なぜだか一度も食べたことが無い。食わず嫌いというか、美味しくなかったら途中で投げ出してしまいそうな、そんなイメージを持ってしまっていた。実は、お祭りの露天商などで売られて、おいしそうに見えたイカ焼きで失敗した記憶が残っていて。

　でも、函館本線・森駅に名物のおいしい「いかめし」があると知り、そんなに言うなら一度と。で、普通、駅弁といえば1000円前後が相場であるが、なんとそれは470円（2005年）。や、安い。なぜそんなに安いのだ～！

　そのシンプルで素朴な赤い紙箱を開けてみると、にわかに醤油で煮たイカの香りがプ～ンと漂ってきた。見れば、それはそれはとっても旨そうで。と、イカの胴の入り口はツマヨウジで止めてあり、まあそれは案外小さめのイカなのだね～。満を持して頭からかぶりついてみたら、イカの中にはお米（まさに米と表現すべく、そんな景色）が詰まっていて、そのお米とイカの食感と風味が誠にマッチしておる。

　その少しモチモチしたお米は、イカと合わせてよく煮込んであり、色合いからしてもお米に味がよく染み込んでいるのが分かる。ふむ、意外にイカがやわらかくて食べやすい。そうそう、イカを２杯も食べるのは、ちょっと贅沢な気もするね～。うーん、こりゃイケル、旨い。値段も味も絶品だ。「森駅に名物駅弁あり」だね～。

メモ）
　イカの町・函館では、各家庭にて「いかめし」を作る文化があり、それぞれタレの調合などに工夫がなされ、それぞれの味が楽しまれているそう。また当然、観光客用に函館朝市などで「いかめし」が売られ、それも名物となっているんだよね～。

追記）
　2015年「いかめし」の価格が一気に10%以上も値上がりして650円に。昨年に消費税が8%に上がり、また急激な円安で１ドル120円になって原料のニュージーランド産のイカが高騰したためなんだと。

　2017年、650円の弁当を8月20日から130円値上げして780円に。それは近年の海水温の変化などでイカの不漁が続き、また主な調達先としている南半球でも不漁だったことによるもの。

追記２）
昔のいかめし

　その後、テレビを見ていたら、昔の「いかめし」にはイカが４つも入っていたことが判明。‥イカが小さかったのかも～。いや、これは販売促進ようの画像かな～。