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磯部煎餅 (群馬)
群馬県安中市の「磯部せんべい」は、時折よそでも見かける、温泉を使用した「せんべい」なのである。だが、こちらの温泉は炭酸水素塩泉といって、いわゆる、ふくらし粉(重曹)を含んだ温泉であり、お菓子やパン作りにピッタリの温泉水。‥実はこのわたくし、温泉にはちょっと詳しく。
「ほほう、なるほどね~」と思っていると、この磯部温泉の地には「磯部せんべい」を作るお店が20件ほどもあるそうで、とにかく、やたら売れていることがうかがえる。そんなわけで、前に一度、温泉せんべいで懲りている自分だけれど、また騙されてみたい気になり‥。人生、そんなものだし~。
その四角いスチール缶の中からは、プラ袋に2枚ずつ入った「磯部せんべい」がするっとお出ましで‥。それは名刺2枚分くらいの大きさで、匂いを嗅いでみると、大判焼きのような、あの香ばしい良い匂いがしてきた。して食べてみると、サクサクッと快音を響かせ、とっても軽い感じで喉奥に溶けてゆく。あれ、案外うまいな~、このせんべい。これなら名物になっても、おかしくないぞ~。
それと、淡泊なんだけど、ほんのりとした甘みと魔力があり、何気なく食べた人間を、磯部の世界へと引き込むのだ。まあ、簡単に言うとゴーフル(神戸)とか、そんな雰囲気なんだけど‥。今日は2袋ぐらいでやめておこうっと。
p.s.
モノの本には、昔ながらの手焼きを行うという、松風堂や名月堂が紹介されてあった。なので、そちらが有名どころなのかな~。 |
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