千葉本店謹製 元祖白あんぱん
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元祖白あんぱん (岩手)
「白あんぱん」は、岩手の室根村(現在は一関市室根町)に昔からあり、かなりローカルではあるものの、この地域では特に有名な饅頭なのである。してこれがどう見ても饅頭の部類だと思われるのだが、何故か「あんぱん」という、ややっこしい名前の代物。そんな「白あんぱん」も最近では忘れ去られつつあるのが、ちょっと心配にも。
で、地元の人に聞くと、他の店でもこの白あんぱんを真似して作ってみたらしいが、なかなか同じ物が作れなくてやめてしまったと。簡単なようで簡単では無い、そんな「白あんぱん」なのよ。
地元の人に買って来てもらった「白あんぱん」は、透明なフードパックに入れられていた。久しぶりに食べてみると「あっ、これだ、これこれっ」といった思いになる。この饅頭の全面にまぶした砂糖が強烈で、メタボな体には少しこたえる。その饅頭の中は和菓子のようなデンプン質な感じで外側と同じ色、中心部には文字通り白あんが入っていた。
このお菓子は明治4年から作られていて歴史が古く、お年寄り達が懐かしがって食べる、ソウルフードなお菓子。昔にこんなお菓子があったということは、きっと高級品だったに違いない。この砂糖の多さは、現代人には少しきついところがあるが、この砂糖が無くなったら、誰も見向きもしなくなるのだろうね~。
メモ)
ぜんぜん聞いてなかったのだが、聞くところによると、食べごろは「作ってから1週間後くらいで、饅頭がだんだん小さくなってシワが出て、砂糖がなじんでしっとりしてきた頃」なんだと。
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追記)
2023年末、店主が高齢のため、閉店。
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