しょうゆ豆

（香川）

　しょうゆ豆は讃岐さぬきの代表的な郷土料理である。それはソラ豆をほうろく（素焼き瓦）で炒り、熱いうちに、醤油・砂糖・みりん・唐辛子で作った調味液につけて蒸したもの。それは姑が嫁に伝える、｢おふくろの味｣。して、しょうゆ豆は煮豆とは異なり、軽い歯ごたえが身上。と袋に書いてあったのよ～。

　ふーん、しょうゆ豆の名前を聞いただけでも、なんかおいしそう。淡白なソラ豆を美味しくするように、いろいろ工夫したものなんだね～。讃岐は「うどん」だけではなく、醤油も有名だから楽しみである。

　茶色でちょっと焼いたあとのあるソラ豆は、名前通り、香ばしい醤油の香りが、かなりする。この匂いをかいだだけで、よだれが出てくるのだから仕方がない。で、一つ食べてみると、これが意外と皮が硬く、中はサクサク感触の、思ったよりも歯ごたえのあるソラ豆なのであるぞよ～。

　全体的に、みたらしダンゴ系の味であるが、ソラ豆の特徴も残す、すがすがしさのある味わい。こりゃ、結構旨いぞ～。

　これはご飯のおかずには向かないな～。少し甘いので、オヤツにベストで、お酒には少しだけならよろしかろ、いや大丈夫、イケルとも。まあ、お茶うけか、食後のデザートで。