因幡の白うさぎ

（鳥取）

　この「因幡いなばの白うさぎ」は、出雲神話の「因幡の白うさぎ」にちなんで作られたお菓子である。

　物語りは、海を渡りたい白うさぎがワニザメを利用しようと騙だますが、それがバレてワニザメからひどい仕打ちを受ける。そこを通りかかった大国主命おおくにぬしが白うさぎを助け、それに感謝した白うさぎがお礼に美しい八上姫やがみひめを引き会わせた。まあこんな感じの、言うとちょっと長ったらしいアラスジなのさ～。

　なワケで「因幡の白うさぎ」は「縁結び」の良い感じの使者ということで。ちなみに、お菓子箱の紫の包装紙は、ご当地特産の因州和紙に似せたものであり、斜めに結んでいる紐ひもは「縁結び」といわれる結び方なんだそう。

　厳重に包まれたお菓子は、本体にたどり着くまでに少々時間を要した。やっと出てきたお菓子はうさぎの形で、赤い目もちゃんと付いている。匂いをかぐと、ケーキのような甘い匂い。２つに切ってみたら、中には黄茶色のあんが入っているね。

　パクッと食べたら、しっとりしてやわらかな感じで、程よく甘く、誰にでも食べやすいお菓子である。クッキー系の生地にデンプンのあんが入った、あの東京ひよ子系のお菓子だと思う。重厚に包んであったおかげもあり、品質的には、かなり良い品である。あと、ひよ子よりこちらの方が卵とバターの風味が少々強めかな～。こんなところで、こんぽち（おしまい）。