草加せんべい

（埼玉）

　埼玉県草加市の特産「草加せんべい」。で、この間、草加市とは関係のない地方のコンビニのギフトコーナーに「草加せんべい」が売られていたので、変だな～と思った。が、実は食品衛生登録上、丸い形で醤油を塗って焼いたせんべいを「草加せんべい」というらしく、何でも「草加せんべい」と名乗ってよいのである。

　でも、ご心配なかれ、ちゃんとした「草加せんべい」が存在する。埼玉県草加市には煎餅店が６０店もあり、一大せんべい生産地を形成し、今でも草加せんべいを世に送り続けている。また、この「草加せんべい」の味は単一ではなく、店により様々な個性を生み出し、進化もしているのだと。

　※2007年「草加せんべい」は地域団体商標登録したもよう。それでなんか「本場の本物」マークとやらが付けられているそう。

　むぅ、これは、いつも食べている煎餅と変わりがないような。でも旨いな～。醤油が手にくっ付く感じが、また煎餅だな～と思わせる。うぅ、一枚ではやめられない。もうすぐ夕食の時間だというのに。叱られるぅ（３枚でご飯一杯分のカロリーとも）。味？書かんでも分かるべ～。

　一応、外国人さんのために書いておくと、パリパリとちょっと硬めの音がして、そうだね～、クッキーとも違うし、でも噛むとそんなに固くはない。原料の基本が米で、それに醤油を塗って香ばしくしているテイスト。あ、おかずのゴマが風味を更に醸す感じじゃよ～。

　実は私が食べたのは、草加市のものではない。草加の近くの（埼玉県内の）草加せんべいであった。すまん。

メモ）
　地元の通の間では、焼いたばかりの醤油を塗っていない白いせんべいを「白焼き」と呼び、ある程度好まれているのだとか。また、せんべいの中でも一番おいしいのは、生地を天日干ししてから焼いたもの。それは天日干しした段階で、既に波打った形状に。

　最近では、どこかのをマネた煎餅汁とか、デコレーションせんべい（自分で手焼きする用の）とか、生せんべい等も売られているという。