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炙り金時 (徳島)
徳島の名物を探していると「うず芋」という妙なものにたどり着いた。なんじゃ「うず芋」って‥。早速注文してみると、しばらくして若い女性の声(そう聞こえた)で電話がかかってきたのである。それが強力な徳島弁で、何を言っているのか分らないのだが、引き込まれるようなイントネーションに、つい徳島弁が好きになってしまって‥。
理解できる言葉をつなぎ合わせてみると、どうも「うず芋は無いから「炙り(あぶり)金時」ではどうか」と言っているようなのだ。なので仕方なく、これ以上ややっこしいのは無理と思い、勧められるままに‥。
ちなみに炙り金時は、鳴門金時芋をあく抜きして釜で蒸した後、70年以上使い込んだ蜜床で蜜漬けにしてから、じっくり乾燥させ、さらに両面を直火であぶった物だという。で、オーブントースター等で少し焼いた後、10分程度そのまま置くと、表面がカリカリになり、より一層美味しくなる‥と書いてあった。
ありゃ、届いた「炙り金時」を見ると、大学芋に似ているな~。でも、まあいいや、とりあえず摂取してみよう‥。
しっとりとしていて重量感あふれる金時芋を食べてみると、うん、こりゃ旨い。久しぶりにサツマイモを食べた気がするが、これほど旨いサツマイモは初めてである。これは、デンプンのツブツブが見える、ホックリとしたサツマイモであるぞよ。全体に黒ゴマをまぶしてあるのだが、これが味わいのアクセントになっているね~。次に、少し焼いて食べてみると、サツマイモの香りが復活して、これもまたおいしい。 |
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