東北な温泉
温泉突進レポート

なるせ温泉・東仙歩

(東成瀬村)


〒019-0803 秋田県雄勝郡東成瀬村椿川字真戸30-1 TEL.0182-47-3181

入浴 400円
入浴、休憩、宿泊
男女別(内湯1)、岩盤浴(別途料金)
シャンプー・セッケンあり

 11月、焼石連峰を岩手の奥州市側から越えて秋田側に下りた最初の里、その東成瀬村にある温泉「なるせ温泉 東仙歩(とうせんぼ)」にやって来ました。と、そこは清らかな小川の脇にあり、見ると玄関がきつく2重になっていて、中が少し暗く見え「え、やっているの~」と思わず立ち止まってしまいます。が、中に入って声を掛けてみましたら、意外に若い女将さんが出て参りまして、何だか少し安心致しましてね~。

 それでこの地は、焼石岳の峠か、須川岳(大日岳)の峠へ向かう分かれ道。はい「とうせんぼ」と名付けた宿の名前も、ちょっとは分かるような気がします。‥少し時をワープしてみましたら、ここはその昔の宿場町。そう、奥州市水沢から秋田東成瀬村までの道は「仙北街道」と呼ばれ、奥羽山脈を越える要所の一つだったよう。そう、奥州・藤原氏の平泉からは、ここをよく越えたと思われ。
 それから普通に受付を済ませ、同階の浴場へ。して、不安ながら館の奥へ突進してみましたら、おや、浴室はちゃんと男女別にありますね~。

 で、浴室には大きくて四角い、石とタイル張りの内湯と、その脇の岩山の上には、なんと、岩をくり抜いた趣のある湯船がございまして。ありゃ、手すりをつかまんと登れないですぞな~。そしてその「くり抜き岩風呂」には、ちゃんとお湯が注がれ、掛け流されており、そのお湯は下方の内湯へと注がれております。‥えーと、掛け流しとは書きましたが、放流式なのかは定かではありません。まあ、お湯の温度が低く、お客さんの数からしても、放流式は経済上無理かとも。

 それでも浸かってみれば、お湯はキレイで鮮度を感じ、まんざら悪くはございません。して、お湯は無色透明で、匂いはほぼ無く、肌を擦るとどうしてなのかピタッとくっ付きましての~(理由不明)。んー、まとめてしまうと、さっぱりサラサラのチョー軟水のお湯、でございますかね~。

 あ、忘れてました。岩山の中腹に微妙にもう一つ、湯船があったようです。え、これ何?ってな感じに。あとは、女湯も同じ構成のようです。

泉質:単純温泉 低張性中性冷鉱泉 源泉:なるせ温泉 12.0℃ pH7.7

ナトリウム 24, 塩素 17 (平成16年分析) 循環・加温・消毒、とっても軟水です。



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©東北な温泉1911 , Update:2024/09/17