東北な温泉
温泉突進レポート

大門の湯

(飯坂温泉共同浴場)


〒960-0201 福島県福島市飯坂町大門1 TEL.024-542-5223(観光協会)

入浴 200円
入浴のみ
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケンなし

駐車場(4台)・トイレあり(駐車場脇)

 1月、飯坂温泉の外れにある公共施設「パルセいいざか」から数百メートル南にある公衆浴場「大門の湯」へやって来ました。そこは傾斜地の上にあって、案外眺めの良い庭を配しており「え、飯坂にこんな所があったんだな~」と、しばしたたずんでしまいます。おや~、駐車場もいつの間にかできていたんですね(なんでも集会所をつぶしたとかで)。
 中に入ればそこは、券売機にて得た券を受付のオバサマが見守る箱に放り入れて関所を通る、ニコニコシステムとなっております。

 その玄関と同一空間の奥に脱衣所が続き、ガラス戸越しに見える浴室には、かっぷくのよいお爺さまがひとり入浴中というか、足の辺りを何やら一生懸命もんでおられます。‥と、ちゃちゃっと脱衣し浴室へ。ほほう、今日はお客さんが少ないな~、などと思いながら何気なくお湯に足を突っ込んでみれば、こりゃいかん。自然に大きな声で‥

あっぢぃ~!!!

 ‥!    


‥あれ、わたくしめの熱湯風呂パフォーマンスが不発に。そのお爺さまは何の反応もしめさず、こちらに背中を向けたまま~。動いているみたいだから、ちゃんと生きているぅ、と思う。

 一人芝居をしながら、人の入れる温度ではござらぬお湯と格闘し、水道の水を入れては浸かり、入れては浸かりしていると、無残に赤く腫れあがった足が「無理はよせ」と訴えて参ります。なので最後には(頭に血を上らせぎみに)超特急の勢いで水道水を投入し、しばらくしてやっと肩まで浸かれるようになったのです。ふ~、先ほど上がって行かれたあのお爺さま、ほんとにこのお湯に浸かったのでしょうか?

 久しぶりに人を拒むお湯と出くわし、何だか疲れてしまい、うなだれてお風呂の縁に座ってぐったり。そして真っ赤になった体を眺めては、しばらくボーッと。うん、なんだか体中のバイキンをやっつけたような気分にも。

 よく考えてみれば、この贅沢な広い空間と(水を含めて)贅沢な湯量のお風呂に自分一人だけ。おそらく、この素晴らしい温泉のことは地元では当たり前で、さして良いもんだとも思ってないんでしょうな~。

 お湯は無色透明で、匂いなどは無く、肌触りがちょっとスベスベする感じ。後でMGに聞くと、女湯は(水を大量投入で調度良い温度になっていたせいか)キシキシする肌触りですが、それはまたとっても気持ちよかったと。

泉質:単純温泉 低張性弱アルカリ性高温泉 源泉:大門分湯槽(5源泉の混合泉) 62.0℃ pH8.4

ナトリウム 224, 塩素 110, 硫酸 363(平成8年分析)



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©東北な温泉1601 , Update:2024/09/17