東北な温泉
温泉突進レポート

ホテル森の風・沢内銀河高原

(西和賀町)


〒029-5703 岩手県和賀郡西和賀町沢内字貝沢3-647-1 TEL.0197-85-5311

入浴 600円
入浴、
食事、宿泊
男女別(内湯1、露天1、サウナ1)
シャンプー・セッケンあり、シャワートイレ

標高 約400m

※いつのまにか「沢内銀河高原ホテル」→「ホテル森の風・沢内銀河高原」に。そして2017年に売却され、その後、音沙汰無し。

 12月、錦秋湖で国道107号線と分かれ、県道1号線(*1)を30kmほど北上す。と、そこは四方を奥羽山脈に囲まれ、ちょっと開けた盆地になっており、今日はそんな高原にたたず宿「沢内銀河高原ホテル」にやって来たのです。で、地図で見ると大変な山奥なのですが、来てみると何だか欧州的なイメージで、ファンタジーな世界にも思えましてね~。

 して、ホテルは大きなビール工場に隣接する、ちょっとセンスの良い雰囲気をしており、温泉街にある観光ホテルなどとは、一味違う感じ。はい、隣のビール工場の雰囲気がそのまま引き継がれ、ドイツの質実剛健な風合いがぷわーんと漂っておりましたのです。
(宿泊)
 さてと、宿泊で部屋に通されると、そこは広くて、またおシャレな長椅子が気分良く、一風変った高い天井が開放感を醸し出しておりました。

 で、とりあえず、明るいうちにと浴場へ向かいましたら、お風呂はまあ普通の内湯と露天風呂と、これまた普通の単純温泉というところ。して、お湯は無色透明で匂いもなく、そしてなぜか分析表とは違う、中性の肌触りで。まあここは、お湯に期待すべきでは、ないみたい。

 と、夕方の空を見上げながら露天風呂に一人浸かっておりましたら、時と共に地上が暗くなってゆき、同時に空が白み始め、そこにある真っ黒な木の枝々が、空へと触手を伸ばすように。‥そして更に時が過ぎ、やがてその空も輝きを失うと、ゆっくりとゆっくりと暗黒の世界へ。

 そこは山眠る初冬の静かな露天風呂、そして晴れた日の夕刻、その一時の光景はマンザラではありませぬぞ~。

泉質:単純温泉 低張性アルカリ性高温泉 源泉:沢内銀河高原温泉(かたくりの湯) 44.7℃ pH9.2

ラドン 1.84Ci, 硫酸 190(平成19年分析)



あわびステーキ&生ビール3種飲み比べのコース」

 それで、安いコースを頼んだせいか、部屋は中庭に向いていたようで眺めなどはよくありませんでした。

 が、食事はどれもおいしく、メインのアワビステーキを食べてみれば、それは私の記憶ではツブ貝に一番似ているようにも。それと、3種類の生ビールが流石の逸品で、今までに飲んだことのないテイストのものや、生きたビール酵母が入ったものなど、ビール好きじゃなくとも楽しめる、ビール工場の宿なのでございました。

 普段、別の宿に泊まったときなどは「宿泊代+飲み物代」になりますが、今回はセットだったのでチェックアウト時の追加料金が無く、得した感じ。ここは意外に穴場、◎の宿なんじゃないでしょうか。

*1:県道1号線は、岩手と秋田で共に1号線と名づけた両県にまたがる道路。主要地方道・盛岡横手線というそうです。



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©東北な温泉1012 , 19rw , Update:2024/09/17