東北な温泉
温泉突進レポート

ホテル扇屋

(鳴子温泉)

〒989-6822 宮城県大崎市鳴子温泉新屋敷38-1 TEL.0229-83-3205

入浴 800円
入浴、宿泊
男女別(内湯1)、貸切露天風呂(1000円)
シャンプー・セッケンあり

 2月、鳴子温泉の中心部、狭い坂道とJR高架が交差するゴチャッとした下界から上を見上げれば、優雅なたたずまいで辺りを見渡す、その名も粋な「扇屋」にやって参りました。

 直前に駅の観光案内所にて「湯めぐりチケット」6枚1300円を買い求めて突撃しますと「内湯は800円で、貸切露天風呂が1000円です」と、若い美人系の奥さんが出て参りましておっしゃるのです。まあ、ここは内湯だけにしておきましょう。‥財布がそうしろ!と言うもので(笑)。ちなみに、先ほどの「湯めぐりチケット」で二人分が済みましたでございます。
 なぬ! 浴場のある2Fへ階段を一歩踏み出したところで、後ろから声が‥

だいたい40分ぐらいでお願いします!

 ウギョ‥!    



 ん~、微妙すぎるその40分。と、片足を階段の一段目に乗せたままの妙な恰好にてかたまってしまいまして。

 さて、2Fの浴場は湯小屋的に別構造に造られたもので、入ってみたらなんだか小ぢんまりとしております。浴室は湯船と一緒に扇型のフォルムを形作り、窓からはモロに線路等がハッキリと近くに見える、ちょっと気恥ずかしい雰囲気も。あと、茶と白の析出が湯船の縁に見事にこびり付いていて、昔は全面からオーバーフローしていたのかな~と。

 お湯はちょっと黄色がかったもので、クレゾール系アブラ臭があり、湯口からあっついままチョロチョロと注がれ、湯船の縁の狭い切り込みから流れ出ておりました。浸かってみるとヌルンヌルンする肌触りで、いつまでも浸かり続けてしまうような、心持ちぬるめの温度のお風呂なのです。まあ、その流れで40分のことをすっかり忘れ、物思いにふけりながら浴してしまって。更には、年取ってくると細かいことがどうでもよくなりましてね~。でも難なく普通に帰還。

 ‥今思えば(これを書いている時点)、1000円で露天風呂に入った方がよかったんじゃないかな~と。なんか、別途1000円だと勘違いしておりまして(協会HPに〝別途〟と書いてあったもので)。

泉質:ナトリウム-塩化物泉 低張性アルカリ性高温泉 源泉:扇屋2号泉 99.5℃ pH8.7

ナトリウム 676, 塩素 931, 硫酸 315, 炭酸水素 121, メタケイ酸 365, メタホウ酸 272 (分析:平成21年) 気温が高い時、加水あり / 少しだけ成分の違う「扇屋1号泉」もあり



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©東北な温泉1602 , Update:2024/09/17