東北な温泉
温泉突進レポート

道珍坊温泉

(利府町)
〒981-0131 宮城県宮城郡利府町青山1-102-1 TEL.022-356-2348

入浴 500円(1時間)
入浴のみ
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケンなし


※2019年、閉鎖となったもよう

 5月、仙台から北東へ。県民の森の先にある利府町花園ニュータウンの入り口に、なんだかひっそりとある宿「道珍坊温泉(どうちんぼうおんせん)」にやって来ました。

 サッカーワールドカップなどが開かれるグランディー21(県営陸上競技場:その後命名権販売で「ひとめぼれスタジアム」などと変わる)のそばで「こんなところに温泉が!」と思えるほど、似つかわしくない所にあるのです。写真では山の中に見えますが、その周りは全て住宅街で、この一角だけがオアシスのように樹木が茂っておりましたのです。
 さて青い屋根の母屋でオジサンにて受付を済ませ、向いの赤い方の建物に入って行きますと、あれ、お風呂はどっち? 鼻を利かせて右側へ行くと、その奥に浴室があって、よしここだーと。時間には厳しいそうで、なんと先客が時計を持っての入浴中。まあ時計を持たなくても脱衣所に時計があるので、心配なら時々のぞいてみれば大丈夫ですけども~。

 案外広い浴室の端っこの窓の下に、小ぢんまりとした浴槽が遠慮がちにあり、それはそれは静かなたたずまいなのです。怖いものでもみるように恐れをいだきつつ浸かってみると、お湯は無色透明で匂いも無く、肌をこするとツルツルする肌触りの、普通に気持ちの良いお風呂なのです。pHからすると、もっとヌルヌルする筈ですが、んー、ちょっと変かも~。湯上り後、気候のせいか暑くてたまらなく、またいつまでも肌がツルツルして且つしっとりとしていました。

 浴後、表へ出て辺りを見渡せば、庭の池では鯉が泳ぎ、周りには藤の花が咲き、なかなか見事。ここには色んな植物があり、散策したい気分にもなるのですが、どうも「他人の家の庭」的雰囲気なので、気が引けましてね~。

泉質:単純泉 低張性アルカリ性冷鉱泉 源泉:道珍坊温泉 17.4℃ pH9.1 57L/min(分析:平成15年)

2002/12
 久しぶりにまた来てみました。前は「1時間ですよ」と念を押されたのですが、今日はなんにも仰せにならずに、あれっ!

 で、浴室に入ると2人の先客がおり、若人はマンガを読みながらお湯に浸かり、お爺ちゃんは縁にいて、タワシ(*1)で体をゴシゴシやっているのです。「い、痛くないですか?」と問いかけると「最初は痛かったが慣れると痛くない。ここのお湯は翌朝まで体があったまり、痛くて上がらなかった腕も上がるようになったんだぁ」とおっしゃっておりました。

 この強力なお二人にはかないません。後から入ったはずの私も根負けし、先に上がってしまいましてね~(もう一度、写真を撮りたかったのですが)。これでは「1時間ですよ」と言いたくなる訳ですね~。面と向かって言うと角が立つので、紙に書いて張っといたらどうでしょうか。‥と思ったら、ちゃんと張ってありました。やっぱり1時間は健在です。

*1)後で知ったのですが、シュロのタワシという、体を洗えるほど柔らかいタワシがあるそうで。なんでもそれはお高いらしく。

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©東北な温泉0205 , 17rw , Update:2024/09/18