東北な温泉
温泉突進レポート

ふきゆ荘

(中山平温泉)
〒989-6832 宮城県大崎市鳴子温泉星沼15-12 TEL.0229-87-2239

入浴 600円
入浴、宿泊
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケンあり


※2019年、デイサービスになっていました。

 3月、中山平温泉の国道(R47)沿いにある、比較的目立たない、〝あれっ〟と通りすぎてしまいそうな宿「ふきゆ荘」にやって来ました。前回午後2時ごろに来たときに、〝手書きの昼寝マーク〟とともに「3時から」の表示があって入浴できず、今回はその時間に合わせて来てみまして。

 して、その時の〝手書きの昼寝マーク〟の張り紙が妙に印象的だったもので、いったいどんな人達なんだろう、と興味も少し持ちつつ突撃。すると、そこでは比較的若いご主人が庭を掃除しており、そこへ買い物から帰ったらしい若女将さんも車で現れ。で、館内に入るとお爺ちゃん、奥の部屋にはお婆ちゃんもいらっしゃいましたのです。んーと、特に変わった様子はなく、安心して受付を済ませ、浴場へ。
 で、このシチュエーションでは誰もが自分一人だけと思うところ、その奥の浴室には、湯治中と思われるオジサンが湯煙りの中に一人、入浴中でして。それが最初、湯煙りで全く見えず、気が付かなくてドキリ。

 それから何もなかったように平静を装いつつ掛け湯をすると、思わず「あっちちぃ」と発してしまって。そんな私に「いま~、うめだばりだ~、あっつがったら、うめでええどぉ~」(今、水を入れたところだよ。熱かったらもっと埋めてよいぞ~)とオジサンは言ってくれ。

 その後、悪戦苦闘しながらも何とかお湯に浸かり、一息ついて辺りを見渡すと、湯船の奥にお湯の注ぎ口があり、そこから白濁した硫黄泉が注がれているのが分かりました。なにぶん、源泉の温度が高いので、そこには水道水も一緒に流されているもよう。

 で「うめだばりだ~」というので我慢し、少しずつゆっくりお湯に浸かると、何か次第に慣れ、あまり熱くは感じなくなりました。が、しばらくすると、お風呂の表面を熱いお湯が這うようにつたって来て。それで「この~!」と一生懸命、手で振り払うようにしながら、硫黄臭が香る素晴らしいお湯を満喫させてもらいましたのです。やはり、硫黄泉は最高ですな~、‥浸かっている時は。また、後が大変ですけど。

 男湯はヒノキのお風呂で、女湯は御影石のお風呂になっていたそうで、日替わりで交代です。

泉質:単純硫黄泉(硫化水素型) 低張性中性高温泉 源泉:恵吹泉 100℃ pH6.9

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©東北な温泉0303 , 18rw , Update:2024/09/17