東北な温泉
温泉突進レポート

金浦温泉・学校の栖

(すみか)
〒018-0321 秋田県にかほ市前川字菱型1 TEL.0184-38-3883

入浴 500円
入浴、休憩(別途料金)、食事、宿泊
男女別(内湯2)
シャンプー・セッケンあり

※2006年 県共済生活協同組合→地元の「たつみ企画」に経営変更

 4月、遠くに鳥海山を望みながら秋田の海沿いを行くと、にかほ市金浦の海岸線から2Kmほど山中に入った小高い所にある宿「金浦温泉(このうらおんせん)」に到着致しました。ここは元、小学校だったそうで、その面影が今でも残る、懐かしいような姿の宿なのです。

 (当時)日帰り時間終了後の夜9時~11時までは、お湯の入れ替えのため入浴できず、宿泊者にとってはちょっと不満の残る運用にプンプン。公共の施設で「そこまでやるか」の地元優先のシステムになっているようですね~。
(宿泊)
 部屋にて荷を解き、日帰り入浴のお客さんが多いな~と思いながら、夕方の浴場に突進致しますと、そこには硫黄泉とラジウム鉱泉の2つの内湯が設けられており、またとっても広々としていてちょっとご機嫌に。

 まずはお目当ての乳白色の硫黄泉の方に浸かってみましたら、これが白い湯ノ花が舞う、本当の硫黄泉でございます。が、注ぎ口のお湯が浴槽のよりぬるくて量もチョロチョロで、どうも冷たい源泉を投入し循環加熱しているようなのです。まあまあまあ、それでも貴重な硫黄泉は地元でも人気のようで、お客さんが沢山来ておりましたよ。んー、これ以上、この冷たい源泉に求めるものはございません。

 それから脇にひっそりとある、もう一つのラジウム鉱泉の方は、注ぎ口から熱いお湯が注がれていて、こちらは無色透明で匂いの無いさっぱりとしたお湯になっております。んー、お湯の感想? 何だかよく分かりません。ラジウム鉱泉とは、だいたいそんなものでしょう。まあ、硫黄泉の上がり湯に丁度よろしいかと。

 そんなこんなの湯上り後、脱衣場に貼ってある分析表を見てビックリ。なぜか玉川温泉のものになっているではありませぬか。ラジウム鉱泉用に、玉川温泉の北投石を持って来たらしいですが、分析表まで同じにするのはどうかなーと。玉川温泉はまったくもって別格の強力な酸性泉ですから。と、表の廊下に別の分析表が掲示されてあり、こちらが本来のここの分析表のようでありました。

泉質:単純硫黄泉(硫化水素型) 低張性中性冷鉱泉 源泉:金浦温泉 13.3℃ pH6.5

 夕食の料理は、安い料金なのに近海の新鮮な海の幸がいっぱい。で、なんとお膳が2つで一人前なんですよ。(頼んだ安いプランのせいだと思われますが)そこは1階の古い部屋で、少し暗い感じを受けましたが、まあまあ快適に過ごせました。いや、なんだかんだ申しましても、概ね満足いたしましたのです。


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©東北な温泉0204 , 17rw , Update:2024/09/17