東北な温泉
温泉突進レポート

河鹿荘(鳴合温泉)

〒989-3212 宮城県仙台市青葉区芋沢新田 TEL.022-394-2237

入浴 500円
入浴、宿泊
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケンあり


※2012.03 閉鎖(新・鳴合橋の工事の時)

 7月、仙台市街から山形へ向かう幹線国道(R48)を西へしばし、広瀬体育館の裏の広瀬川を渡った先に建つ鉱泉の宿「鳴合温泉(なるあいおんせん)河鹿荘」にやって来ました。

 で、その広瀬川に架かった橋からの眺めが最高なんですが、それが車が1台しか通れない極細のか弱い橋でありまして。それでもそこを渡る車の数が案外多く、とても橋からの景色などを見ていられないところなのです。まあ、たまたま車通りが少なかったので見てみると、おや、2日前の台風のせいで増水し、水が濁っておりますぞ~。

 して、その橋の先、正面に見えるのが今回の河鹿荘なんです。
 静かな宿の玄関から「こんにちは~」と何度か声を掛けてみると、ありゃ、誰も出て来ないではありませぬか。奥の部屋でテレビが点いているのが見えたので、さかんに大きな声を張り上げてみたら、やっとオジサンが出ていらっしゃり、嫌な顔もせず丁寧に案内して下さいました。‥んー、単に耳が遠かったのかな~。

 浴場は長い廊下の奥の、そのまた奥にある配置で、面倒くさいと思った丁寧な案内が、ははーん、そういう事だったのかと。

 して、浴室に入ると、そこはひっそりとしていて、窓の外の眼下には広瀬川。湯船はだいたいひょうたん型で、小さなライオンの口からお湯がチョロチョロと注がれていました。低温泉なので当然ですが、掛け流してはなくて、循環加熱しているようですね~。

 で、お湯に浸かってみると、それはちょうど良い温度で、無色透明で匂いのない、肌をこするとスベスベする感触のもの。お客さんが誰も居なかったので、ブラブラしたり川を眺めたりし、しまいには頭なんぞも洗ってしまいましてね~。はい、はっきり言って、このシチュエーションでいつでもこの湯温にしてもらっているのが申し訳ないほど。また、この辺にはめずらしい貴重な温泉、いつまでも残っていて欲しいものですぞ~。

泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 低張性中性低温泉 源泉:河鹿の湯 25.0℃ pH6.3

メモ)
 こちらの山形出身の女将さんが、広瀬川の河川敷で始めた山形芋煮が、仙台芋煮の始まりと言われているようです。で、秋になるとこの宿が、すぐそこの河川敷で芋煮会を開催するとのポスターも見たように記憶しています。

 なぜに山形は醤油で、宮城は味噌(?)。そりゃあなた、仙台の特産は味噌、仙台の味噌メーカーが黙って見ているわけないでしょう。

宿泊は仙台郊外のホテル
©東北な温泉0207 , 17rw , Update:2024/09/18