東北な温泉
温泉突進レポート

農民の家

(鳴子温泉)


〒989-6824 宮城県大崎市鳴子温泉字河原湯5-6 TEL.0229-82-2121

入浴、休憩、食事、宿泊、自炊、スーパー
男女別内湯3(1箇所はさら湯)、
混浴2(女性専用時間有)

シャンプー・セッケンあり

※2018.02 破産により閉鎖
※2021.10 復活予定

 9月、最近この「農民の家」(名前のごとく農協系の施設)のメイン浴場が、混浴から男女別になったと知り、遅ればせながらノッタリとやって参りました。それにしても、この広い敷地、この大きな建物、すんごいなー、ここはぁ。

 中に入ると、フロントには(たぶん)若いお嬢さんが3人ほどおり、おや~、農民の家っぽくないぞなもし~。受付を済ませ館内を歩いて行けば、古くなった建物が無秩序に連なった感じで、東鳴子の田中温泉や高友旅館を思わせる空気を漂わせております。で、施設の真ん中付近は繁華街のようになっていて、スナックやスーパーがあり、その前の通り(廊下)には何故か履物が沢山売られておりましたのです。それから、どっこいしょと2階の広間に進入してみます。と、そこにはお婆ちゃん4人軍団とギャル系お嬢様2人組。そこは少し小さな広間で、ほんのり古い匂いがしております。

 お昼時、1F食堂に向かってみましたら、そこはまさに食堂というたたずまい。壁張りメニューからラーメンを選び、食券にて頼んでみれば、これが思ったよりもおいしいラーメンなのでありましてね~。ワカメが入っているせいか、ちょっと、うどんつゆにも似たスープで、濃い味のしょっぱいチャーシューが、湯上りで塩分を求める体にピッタリなのでありました。でも誠に勝手ながら、細いストレートに近い麺は、あんまり好きではありません。‥味噌ラーメンは、昔風のちょっとショッパイ醤油ラーメン風の味だ、とMGが語っておりました。よく分からん。
 ここの施設はハッキリ申しまして、何が何だか分からない構造になっており、初めてだと館内図が無いとどこへも行けません。フロントにて案内図を要求した方がよいでしょう。以下、お風呂をご案内致しましょう。

【やすらぎの湯1F】
 T字型の少し大きな浴槽で、くすんだ雰囲気の青白い湯。硫黄の香りがし、肌をこするとオイルのようにツルンツルンする、ちょっと変わったお湯です。もちろん掛け流しですが、外に流れ出る部分が丸い管になっているもので、湯船のお湯はよどんだ感じになっていました。

【炭酸の湯】
 女性時間が終わる13時ちょっと前に行ってみると、にぎやかな(自称)美女4人組のマダムが出て参りまして、まだ中に人がいるのに「もう入っていいよ!」と純真なワタクシをからかうもので、まいりました。

 しばらく間をおいて(完全混浴時間の)誰も居なくなった頃に突撃し、中で服を脱ぎ始めたら、今度は別のオバサマ軍団がやって来たのです。私と目を合わせるも、平然と喫茶店にでも入るかのように突進して参ります。「あっそうか、混浴って女性も入ってよいのだった‥」と私がキョトンとしていると「だいじょうぶだ~、何もしねぇ~。私の息子と同じぐらい(の年)だ~。遠慮すんな~、一緒に入れ~」とおっしゃるのです。う~、まいりましたです。「あっ、$%&1+1=2‥」と意味不明な言葉を発しながら、シッポを丸めて逃げ去った私なのです。混浴は男性の天国と思っていたのですが、それは間違いで、事と次第によっては女性の王国にもなるんだと。

 ちなみに炭酸の湯のお風呂には、無色透明のキレイなぬるい湯が、とうとうと注がれ掛け流されており、見るからに気持ち良さそうな温泉。また同じ浴室内には小さな硫黄泉の湯船もあり、冷えた体を温めるように、しつらてあるようなんですね。ここはいつ行ってもスリッパが沢山あり、館内一の人気のお風呂になっているようです。

(入浴者:MG談)
 炭酸の湯はぬるいと言うよりも結構冷たく、鉄の匂いがした。体毛には普段お風呂に入ったとき以上に気泡がついていたように思う。一緒に入っていたオバサマ達は、1~2時間は入っていたらしい。効能には書いていないが目に良いらしく、投入口から出るお湯で、目をパチパチと洗っていたお婆さんもいた(ドライアイが治ったというウワサも)。どうも、炭酸の湯と硫黄泉を何度も往復するのが流行している。

【硫黄の湯】
 こちらの混浴硫黄泉に向かってみたら、運良くお爺ちゃんが一人入っているだけです。しめしめ。こちらの湯は、白濁硫黄泉で、ちょっと鮮度の良いお湯。朝は青かったそうですが、昼には白い湯に。こちらも硫黄臭が漂う、ツルンツルンする肌触りのお湯でガンスよ。

【大浴場・檜の湯】
 最後になりましたが、メインの大浴場は水曜日(本日)はお湯の入替えのため、11-15時まで入れません。で、その15時に向かってみると、なんとお湯がまだ半分。満タンまであと2時間ほどかかるようにも。それにもめげず、週に一度の一番風呂に寝そべりながら浸かれば、これがなかなか鮮度よろしで良い湯でございます。大体は「硫黄の湯」と同じ具合いなんですが、浴室も湯船もお湯もキレイで、今年男女別に改装したばかりで気分もサイコー。民謡のオジサン、陽気でオシャベリ好きな坂上二郎さん(に似た人)にもお会いしましたが、長くなったのでその話は記憶の奥底へ。

 てな感じで、短い間にアチコチの風呂に入ったり、ラーメンを食べたりで、かなり疲れました。ここは(宿泊系なので)広間の利用時間が短いのがちょっと残念ですね。あ、そうそう、宿泊者は延長システムというのがあって、午後まで居られるようですよ。

p.s.
 なんだか、モテたようなことを書いていますが、普段はそんな事ございませんので、どうぞお構いなく。



やすらぎの湯1F、硫黄の湯、炭酸の湯、大浴場、やすらぎの湯2Fの順
  1. 大浴場・檜の湯(男女別) 泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉 源泉:農民の家3号 86.1℃ pH7.1

    ナトリウム 481, カルシウム 118, 塩素 156, 硫化水素 25.7, 硫酸 694, 炭酸水素 696, 遊離二酸化炭素 110, 遊離硫化水素 23.2(平成20年5月分析) 温度を下げるため加水

  2. やすらぎの湯1F(男女別) 泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉 源泉:農民の家2号 64.7℃ pH6.5

    3号泉との違い:硫化水素 6.3, メタケイ酸 190, 遊離二酸化炭素 245

  3. 硫黄の湯(混浴) 泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉 源泉:農民の家1号 70.8℃ pH6.4

    3号泉との違い:硫化水素 6.9, メタケイ酸 198, 遊離二酸化炭素 170

  4. 炭酸の湯(混浴) 泉質:単純温泉 低張性中性低温泉 源泉:農民の家4号 27.8℃ pH6.1

    炭酸水素 108, メタケイ酸 168, 遊離二酸化炭素 141

  5. やすらぎの湯2F(男女別) 泉質:沸かし湯 → 硫黄を落とすためにあるように思います。帰りに硫黄臭プンプン。
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©東北な温泉0809 , 17rw , Update:2024/09/18